【写真】野球部監督を退任し、OB(左)から花束を受け取る森士氏=29日午後、浦和学院高校グラウンド
浦和学院野球部監督を30年にわたって務め、埼玉代表として出場した今夏の第103回全国高校野球選手権大会を区切りに高校野球の指導者から退いた前監督の森士(おさむ)氏の退任式が29日、同校グラウンドで行われた。
式には、野球部OB会の役員と現役部員たちが参加した。前主将で3年生の吉田瑞樹は、「森先生の魂を継承して1、2年生に伝えていきます」と感謝。森監督は「実の息子と同じような思いで携わってきた。浦和学院ここにありと全国に見せつけるのはこれからだぞ」と、熱血漢らしく激励の言葉を贈った。
副校長でもある森氏は引き続き同校に在籍し、今後はNPO法人を立ち上げて小中学生を対象とした地域スポーツ活動に取り組む予定。
(埼玉新聞)
浦和学院の森士監督が退任セレモニー「浦和学院ここにありを示すのはこれからだ」
浦和学院・森士(もり・おさむ)監督(57)が29日、さいたま市の同校グラウンドで退任式を行った。監督生活30年で夏12度、2013年の優勝を含む春10度の計22度目の甲子園出場に導き、21日の全国高校選手権大会2回戦、日大山形戦(●3-4)が最後のユニホーム姿だった。
「就任2年目の夏、決勝で負けた。その時、一番辛いのは、目の前の相手が甲子園出場を決め、校歌を歌っていたときで、凍りつくような思いを今も覚えている。30年間の原点。過去は歴史でしかない。球魂不滅で、浦和学院ここにありを示すのはこれからだ」
退任式で、こうあいさつした。今後は、副校長としてスポーツ強化などを担当する傍ら、地域にも活動分野を広げ、野球人口維持・拡大、スポーツ振興などに力を注いでいく。
(サンスポ)