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浦和学院野球部前監督・森氏が埼玉新聞社来訪 30年間の思い語る

 浦和学院野球部監督を退任した森士(おさむ)氏が30日、さいたま市北区の埼玉新聞社を訪問し、関根正昌社長らに勇退したことを報告した。

 森氏は同校野球部監督を30年にわたって務め、春夏通じて甲子園に22度出場し、通算28勝。2013年春の選抜大会では全国制覇を成し遂げ、今夏の第103回全国高校野球選手権大会を区切りに勇退した。

 森氏は埼玉新聞社の記者らと30年間の思い出などを語り、「(30年間)あっと言う間で無我夢中でした」と振り返った。教え子がちょうど千人となり、「だいたいの生徒の顔と試合は覚えています」と話し、1993年秋季南部地区大会1回戦で延長十一回を13-12で制した大宮北戦や、春日部共栄に延長十回、2-1で勝利した2000年夏の埼玉大会決勝など、当時の弊社担当記者らと野球談議に花を咲かせた。

 今後、取り組む小、中学生を対象とした地域スポーツ活動についても語った。「部活動制度は日本だけであって、国際的にはチームスポーツクラブが発展している」と部活動に関して言及し、「現在、企画立案しているスポーツクラブでは、小学生にいろんなスポーツを経験させて、中学生には勉強も教えていければいいと考えている。スピード感を持って、野球以外の側面で人材育成、地域貢献したい」と抱負を語った。

(埼玉新聞)

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