【写真】浦和学院・高山維月捕手は初の紅白戦で無安打に反省=さいたま市
7年ぶり11度目の選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)出場が決まった埼玉・浦和学院が5日、さいたま市のグラウンドで初の紅白戦を行った。新年の練習開始(1月6日)から約1カ月、春の甲子園が決まって8日後の初の実戦的なゲームは、2年生組が12-4(七回)で1年生組を圧倒した。
「トレーニングやバットを強く振る練習などをしてきて、実戦的なことを5日からやると伝えていた。まず7試合はやって勝ち・負けに意識することも必要だし、練習で-ではなく、試合を意識してさせていきたい」
昨夏の甲子園を父である森士(もり・おさむ)監督(56)のもと部長として臨み、新チームから指揮を執る森大新監督(32)は意図を語った。最初の昨秋関東大会4強に導き、決まった夢舞台に向け、選手への意識、モチベーションを高めていくための一策として〝紅白戦〟を始めたのだ。
春が7年ぶりだからではない。昨夏の埼玉大会を制したが、甲子園では初戦で敗れた。昨春から夏にかけて新型コロナウイルスのクラスターに見舞われ、苦しんだ。練習量はもちろん、練習試合が少なく、結果的に最上級生を中心に昨夏は甲子園に出ることはできたが、選手自体に実戦が少ない。この春に臨む2年生や1年生のプレー、特に一瞬、一瞬の場面での判断に「?」がついて回っているからだ。
たとえば投手の球を捕手がそらした場合、選手全員が強く意識し、指摘や走者を簡単に次の塁に進めないようにするために必要だと常に考えていなければならないからだ。
この日、3打数無安打だった高山維月捕手(2年)が「好球必打でないといけないと思った」と自らの課題を口にしたように、攻守に甲子園での勝利に向けてスタートは切られている。
(サンスポ)