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センバツ 浦和学院・新たな挑戦(上)宮城誇南投手「昨夏の悔い、成長の糧に」

【写真】直球に磨きをかけたエースの宮城誇南

 7年ぶりの選抜高校野球大会に出場する浦和学院。昨秋に就任した森大監督の下、9年ぶりの全国制覇に向けて選手たちは士気を高める。全国の舞台で活躍が期待されるキーマンを紹介する。

 チームの命運を握るのがエース。計り知れない重圧と戦いながら「『頑張れよ、すごいな』という言葉がプレッシャーを超えるぐらい力になる」と語る。

 沖縄県出身。「南の島で生まれたことを誇りに思ってほしい」と母・千晶さんの願いから名前は「誇南(こなん)」。

 背番号1を背負ったのは1年秋。「怖いもの知らずで無我夢中で投げていた」。強気な内角攻めを武器に、誰にも背番号1を渡さなかった。2年夏には悲願だった甲子園に出場したものの、「あっと言う間に終わってしまった」。1回2/3しか投げることができず、思い出は後悔ばかりだった。

 ただ、この悔しさを無駄にしなかった。「一から見直した」と体づくりに注力。乳製品や発酵食品など朝、昼、夕の3食で足りない栄養素を補う食生活で70キロだった体重が3カ月で3キロ増加した。

 また、中学時代に痛めた影響で左肩と肘をかばう癖がついた投げ方を改善。腕がしなるような投球スタイルにするために森監督と二人三脚でトレーニングを重ね、球速は最速142キロまで上がった。

 マイペースでのんびりな性格だが、マウンドに立てば獲物を狩るタカの目のような眼光でエースの風格を漂わせる。「チームを勝たせるピッチングをする」。昨夏涙を流した甲子園で、今春は笑顔の桜を咲かせる。

(埼玉新聞)

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