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浦学、専大松戸に逆転負け 8回に渡邉聡之介が被弾 森監督「夏につながると前向きに」

【写真】専大松戸に逆転で敗れ、肩を落とす浦和学院の選手たち

 (20日・サーティーフォー保土ヶ谷ほか)

 第1日は2球場で1、2回戦計5試合を行い、県大会準優勝の浦和学院は専大松戸(千葉1位)に3-4で逆転負けを喫した。

 浦和学院は、五回に小林の中前打で2点を先制。八回には篠塚の左前適時打で1点を追加した。先発伊藤が五回まで被安打1、無失点と好投したが、1点差の八回に2番手渡邉が2ランを浴び、逆転された。

 第2日は21日、サーティーフォー保土ヶ谷と横須賀スタジアムで2回戦の残り4試合を実施。埼玉からは県大会を制した昌平が登場し、文星芸大付(栃木2位)と顔を合わせる(12時30分・サーティーフォー保土ヶ谷)。

強豪に惜敗 夏への教訓に

 先制点を奪い終盤までリードした浦和学院だったが、選抜大会8強の専大松戸が一枚上手だった。3-4で惜敗し、森監督は「相手は優勝候補の筆頭。接戦をどう勝ち切るかだったが、まだ甘かった」と天を仰いだ。

 惜しまれるのは3-1で迎えた八回の守備。六回からマウンドを任された2番手渡邉が無死満塁とされ1点を献上。なお2死三塁のピンチで、2ランを浴び逆転を許した。フルカウントからの一球が甘く入り、痛恨の一打を招いた。

 五回には小林が2点先制の中前適時打を放ち、八回には4連打で1点を追加。千葉大会のチーム防御率0・84の相手から8安打で3点を挙げ、引けを取らない内容だった。小林は「相手のように終盤の好機では打てる勝負強さを身に付けないといけない」と再起を誓った。

 初戦敗退も、全国上位クラスを相手に接戦を演じ「リードする展開ができたのが自信。悔しい負けだが夏につながる野球だった」と森監督は言う。秋春ともに県準優勝の浦学ナインにとって、この一戦を勝負の夏に向けて教訓としたい。

先発伊藤が好投 5回1安打無失点

5回被安打1、無失点と好投した浦和学院の先発伊藤

 先発伊藤は5回を投げて被安打1、無失点と強豪相手に好投した。この日は130キロ台後半の直球で押しながら、効果的にボール球を使って打たせて取り、「球速ではなく質で勝負できた」と充実の表情で振り返った。

 県大会決勝は先発で一回に2点を失い二回途中で降板。立ち上がりの重要性と投手の責任を再確認し臨んだ一戦で先発の役割を果たした。「夏はピッチャーが試合を決める。失点の確率をどれだけ下げられるかが課題」と語るエースの姿はたくましかった。

(埼玉新聞)

浦和学院が逆転負け、8回に2番手のエース渡邉聡之介が被弾 森監督「夏につながると前向きに」

 浦和学院(埼玉2位)が、今春センバツ出場の専大松戸(千葉1位)に逆転負けを喫した。

 終盤まで3-1とリードしたが、8回、2番手のエース渡邉聡之介投手(3年)が、専大松戸打線につかまり、逆転2ランを浴びて力尽きた。森大監督(32)は「惜しかったですね。あと1歩足りなかった。悔しい負けでしたが、夏につながる試合だと、前向きに捉えたい」と話した。

 敗戦で肩を落とす選手たちに、自身の高校時代を重ね合わせた。高3時、08年春季関東大会に出場。初戦で霞ケ浦(茨城)と対戦し3-4で敗退した。「悔しくて仕方がなかったから、夏に向けて練習し、甲子園出場を果たした」と、今となってはいい思い出だ。「最後の夏は勝たせてやりたいですね」。あと1歩で逃した勝利を糧に、成長する選手たちを期待した。

(日刊スポーツ)

夏へもっと勝負強く 雪辱誓う 小林聖周選手

 浦和学院が顔を合わせたのは、今春の選抜で8強入りした専大松戸。序盤は息詰まる投手戦となった。

 両チーム無得点で迎えた五回表、浦和学院は1死から篠塚大雅が安打で出塁。相手の失策などを経て2死二、三塁の好機で、打席に1番の小林聖周が入った。

 相手のバッテリーはこの日、変化球主体の配球をしていた。だが小林は、相手はピンチの場面では直球で来ると読んでいた。相手投手の渡邉翼が投じた真ん中付近の直球を振り抜き、先制の2点適時打とした。

 小林は、昨夏の埼玉大会でスタメンで出場した経験がある数少ない3年生だ。グラウンド上でチームの中心的な役割を担うことを、監督や選手たちから期待されている。小林自身も「プレーでチームを引っ張っていきたい」と話す。

 それだけに、相手に逆転された直後の九回表、自分の打席で凡退に終わり、反撃の口火を切れなかったことに悔いが残った。

 チームは惜敗。小林は夏に向け、勝負強い打撃ができるよう練習したいという。「終盤で流れを変える安打を打てるようになりたい」と雪辱を誓った。

(朝日新聞埼玉版)

試合結果

春季関東大会・2回戦(5/20・サーティーフォー保土ヶ谷)

TEAM123456789HE
浦和学院000020010381
専大松戸00000013x452
【浦】伊藤、渡邉、田中-篠塚
【専】渡邉、青野-吉田
吉田(専)
広川、宮尾(専)

打撃成績

 浦和学院
位置選手名打数安打打点
⑧7小林412
月山510
濱野400
8江口100
喜屋武410
三井410
R5河内000
西田410
篠塚321
伊藤100
1渡邉110
1田中000
小栗200
3383
 専大松戸
位置選手名打数安打打点
大森310
清水200
中山300
吉田312
広川311
太田300
上迫田300
渡邉100
H水谷100
1青野100
宮尾320
2653

投手成績

 浦和学院
選手名安打三振四球死球失点自責
伊藤5143000
渡邉2 2/3412044
田中1/3000000
8555044
 専大松戸
選手名安打三振四球死球失点自責
渡邉5331021
青野4531111
9862132

チーム成績

TEAM攻撃守備
三振四死球犠打盗塁残塁失策併殺
浦和学院6330912
専大松戸5513420

先手を取った浦和学院だったが、あと一歩で専大松戸に惜敗した。浦和学院は五回2死二、三塁から小林が中前適時打を放ち2点を先制。八回には篠塚の左前適時打で1点を追加した。先発伊藤が5回無失点と試合をつくったが、2番手渡邉が1点差の八回無死満塁から1点を返され、さらに2ランを浴びて逆転を許した。

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