開幕を10日後に控えた29日、今春の選抜大会代表のDシード浦和学院が同校グラウンドで千葉明徳と練習試合を行い、10-0で快勝した。
浦和学院は四回無死三塁、4番沼田の二ゴロの間に1点を先制。五回も1死満塁とし、2番遠藤の左翼線2点適時打、小林の右犠飛、沼田の三塁強襲適時打で4得点。六回にも小林の右越え3ランなどで5点を挙げ、計13安打で10得点だった。
投げては先発の左腕松浦から、1年生2人を含めた6人の継投で千葉明徳打線を散発5安打に封じた。
◇春夏連続へ上向き
選抜大会初戦敗退から3カ月、春季県大会の準々決勝敗退から2カ月。3年ぶりの夏の甲子園を目指す浦和学院が最後の追い込みを終え、徐々に公式戦モードに近づいている。森監督は「夏は体力と気持ち。ふがいない自分たちを何とかしようと頑張ってきた」とここまでの調整を振り返る。
この日の練習試合では快勝したものの、一回1死一塁で走者がエンドランのサインを見落とし、併殺になった。3ランを含む2安打4打点と気を吐いた主将の小林は「野球は1球ですべてが決まる。1球への感情、思い入れにこだわってきた」と、わずかなミスでも許さない覚悟を見せる。
過去2年間は春の関東大会を連覇し、夏はAシードで臨みながら甲子園に届かなかった。Dシードからのスタートは5年ぶり。森監督の就任後、Dシードだったのは2004年と06年の2度だけで、両方とも優勝して甲子園に行っている。森監督は「選抜に出たのは遠い昔の出来事。夏はチャレンジしていくことがすべて」と引き締める。力はあるだけに、Dシードの浦和学院は不気味だ。
■練習試合
千葉明徳0-10浦和学院
千000000000=0
浦00014500x=10
【千】鈴木、畠山-中村、岩泉
【浦】松浦、池山、浅田、山口、村田、涌本-森、林崎、西川
▽本塁打 小林(浦)
▽三塁打 山田(千)小林(浦)
▽二塁打 今栄、遠藤、室町(浦)
(埼玉新聞)