【写真】メンバーに選ばれた選手が森監督(右から2人目)と一人ずつ握手を交わす=13日午前、浦和学院高校グラウンド(埼玉新聞)
選抜大会開幕を8日後に控えたチームは13日午前、同校グラウンドで甲子園メンバー18人を発表した。
メンバーは昨秋の関東大会から3人が入れ替わった。前回大会でエースナンバーを背負い、昨秋は主に8番だった佐藤拓也が、背番号1に返り咲いた。左翼手の山根佑太が7番に昇格。明治神宮大会で好投した涌本亮太はけがの影響で外れ、左腕の野村亮太が10番で初のベンチ入りを果たした。
ポジション別では、投手が5人、捕手が2人、内野手が6人、外野手が5人。学年別では新3年生が10人、新2年生が8人選ばれた。
メンバー発表では、森監督がベンチ入り18人の名前を呼び、一人一人と握手を交わした。
森監督は、「選ばれたメンバーはプレーでチームに貢献できる。勇気と希望を与えるプレーを責任を持ってやってほしい」とベンチ入り選手にハッパを掛けた。
主将の明石は、「埼玉に優勝旗を持って帰ってこよう」とメンバー、メンバー外問わず、全員が一丸となって戦うことを強調。応援団長を務める捕手の西尾は、「全力で応援したい」とその思いを受け取った。
◇エースナンバー背負い雪辱へ
森監督から一番に名前を呼ばれたのは、佐藤だった。「冬の間、選抜で背番号1を付けることを目標に練習してきたから、うれしい」。昨秋県大会以来のエースナンバーに白い歯がこぼれた。
ただ、表情を崩したのは最初だけ。前回大会は完投したが5失点し負け投手となった。リベンジのマウンドへ、意気込みは相当だ。「去年の経験を生かす。自分が投げてチームの勝利に貢献しないと意味がない」。ここからが本当のスタートラインだということを、エースは自覚している。
◇「打で魅せたい」 山根が「7」に昇格
新2年の左翼手山根が背番号7を勝ち取った。それでも、「7番は特に意識してない。試合に出られればいいです」と、一切浮かれることなく本番を見据える。
練習試合も残り2試合。今のところ主力が出場する試合では代打が多いだけに、「一発で結果を残せることをアピールし、甲子園では先発で出たい」と青写真を描く。
強力打線の中でも、ヘッドスピードは随一だ。「打つ方で魅せたい」と誓う山根。背番号の通り“ラッキーボーイ”になれる素質は十分だ。
■ベンチ入り選手
①佐藤拓也 3年 投 手
②林崎龍也 3年 捕 手
③明石飛真 3年 一塁手◎主
④緑川皐太朗 3年 二塁手
⑤木暮騎士 2年 三塁手
⑥竹村春樹 2年 遊撃手
⑦山根佑太 2年 左翼手
⑧石橋 司 3年 中堅手
⑨笹川晃平 3年 右翼手
⑩野村亮太 2年 投 手
⑪山口瑠偉 2年 投 手
⑫西川元気 2年 捕 手
⑬伊藤祐貴 2年 投 手
⑭森戸佑樹 3年 二塁手
⑮吉川智也 3年 三塁手
⑯渡邊 剛 2年 投 手
⑰西岡伸朗 3年 中堅手
⑱安室健太 3年 中堅手
※左から背番号、氏名、新学年、位置
(埼玉新聞)