【写真】精いっぱい応援する阿部君(右)と佐藤さん(東京新聞埼玉版)
アルプス席には、宮城県石巻市の少年野球チーム「鹿妻・子鹿クラブ」の阿部鳳稀(ふうき)君(12)と佐藤菜々実さん(12)が駆け付け、浦和学院の応援団と一緒に大きな声援を送った。
東日本大震災が起きて以降、浦和学院は石巻市の住民たちとの交流を続けている。野球部も現地の少年野球チームと一緒に練習したり、さいたま市の同校に招いたりと関係を築き、今回のセンバツ出場が決まると、鹿妻・子鹿クラブから手作りのお守りを贈られた。
佐藤さんは「選手たちは皆格好いい。優勝に向けて全力プレーで頑張って」。竹村選手とメールをやりとりするという阿部君は「『鳳稀のために頑張る』とメールが届いた。一球入魂のプレーを」とメガホンを握り締めた。
試合終了後、竹村選手は「(阿部君に)気付いていた。来てくれてうれしかった」と応援を喜んでいた。
(東京新聞埼玉版)
◇石巻の少年恩返し
「行け!いいぞ!浦和!」。宮城県石巻市の少年野球チーム「鹿妻子鹿クラブスポーツ少年団」の阿部鳳稀(ふうき)君(12)がスタンドに駆けつけ、声援を送った。東日本大震災以降、浦和学院の選手たちが新品のスパイクを贈ったり、合同練習をしたりして同少年団と交流を深めてきた。阿部君は「バッティングを教えてもらった竹村春樹選手がかっこいい。これまで受けた支援に、応援で恩返ししたい」と目を輝かせていた。
(毎日新聞埼玉版)