準々決勝の埼玉平成戦で完全試合を達成した浦和学院の2年生左腕・小島が5安打完封、センバツ優勝校が苦しみながらも1-0で聖望学園を下し、春夏連続の甲子園出場へ、あと1勝とした。
8回まで両校のスコアボードには0が並ぶ投手戦。1点もやれない厳しい状況でも大舞台を経験してきた2年生エースは冷静だった。巨人・杉内タイプとも評される左腕は球速表示以上に速さを感じさせる直球にキレのあるスライダーを織り交ぜ、的を絞らせなった。
浦和学院は0-0で迎えた9回2死二塁から斎藤の右中間への適時三塁打で待望の先制点。その裏、小島は1死から死球で走者を出したものの、最後まで聖望学園に得点を許さなかった。
「いろいろな経験をしてきて(厳しい展開でも)淡々と落ち着いてプレーしている選手たちを頼もしく見ていた」と森士監督。センバツ優勝校だけに春夏連覇も期待されるが、指揮官は「先のことを意識しても仕方ないので目の前のことを全力で。一戦必勝の気持ち、“敵は我にあり”の気持ちで戦いたい」と、28日の決勝を見据えた。
(スポニチ)
◇センバツVの浦和学院が競り勝つ
センバツ優勝の浦和学院が競り勝って決勝に進出。4季連続の甲子園出場に王手をかけた。
準々決勝の埼玉平成戦で完全試合を達成した左腕・小島(おじま)和哉投手(2年)が先発。130キロ台中盤の直球で内角を突く持ち味の投球がさえ、5安打しか許さず完封した。
打線は両校無得点の九回2死二塁から6番・斎藤良介外野手(3年)が決勝の先制右越え適時三塁打を放った。
聖望学園は二回途中からロングリリーフした川畑諒太投手(3年)が8回3安打と好投したが、最後に力尽きた。
(デイリースポーツ)
◇浦学、9回に決勝点で王手
今春の選抜大会覇者、浦和学院は準決勝で聖望学園を1-0で下した。9回2死二塁で6番斎藤が真ん中低めの直球を振り抜いて三塁打を放ち、均衡を破った。
2回に送りバントを失敗し、その後の2打席も好機で凡退していたが、森監督から「フルスイングでいけ」と言葉を掛けられ「気持ちを切り替えて打席に入った」。貴重な1点を、準々決勝で完全試合を達成した小島が5安打完封で守りきった。
春夏連続の甲子園出場まであと1勝。斎藤は「みんながつくってくれるチャンスに応えたい」と決勝を見据えた。
(日刊スポーツ)
■準決勝(7月27日)
浦和学院
000000001=1
000000000=0
聖望学園
【浦】小島-西川
【聖】長谷川、川畑-岩本
▽三塁打 斎藤(浦)
▽二塁打 吉田(聖)
▽投手成績
小島 9回、被安打5、8奪三振、与四死球3、失点0
【浦和学院】
⑥竹 村4-1-0
⑦服 部4-0-0
⑧山 根3-2-0
⑤高 田2-0-0
③木 暮2-1-0
⑨斎 藤4-1-1
②西 川4-0-0
①小 島3-1-0
④津 田1-0-0
(打数-安打-打点)