課題を克服し6勝目を飾ったロッテ・小島は充実の表情で後半戦初勝利の喜びをかみ締めた。「いいスタートが切れました。後半戦、1勝できたのはすごいいい流れにも乗っていける」。マリンスタジアム1000勝へ王手をかける好投にもなり、左拳を強く握りしめた。
今季チームが負け越している西武を相手に初回から飛ばし、6回を投げきった。前半戦は六回につかまることが多かったが、この日は1点リードの六回を三者凡退。試合中には両親からもらった和歌山産の梅干しを食べるなど、スタミナ対策も万全だった。
今夏甲子園に出場する母校・浦和学院の後輩と恩師にささげる記念星だ。今夏限りで勇退する森士監督には高校時代、「もっとできるだろう、バテるの早いよ」と叱咤(しった)激励されたことが今につながっているという。
「後輩が甲子園に出るのも、僕にも励みになっている。お互い頑張っていければ」。早くも昨年の勝ち星7勝へあと1勝。後半戦も勝ち星を増やし、逆転優勝への力になる。
(デイリースポーツ)
ロッテ・小島、梅干しパワー6勝 マリン1000勝に王手
ロッテ・小島は、「今日も食べました」と打ち明けた。6回5安打2失点。4四死球を与えながらも、昨季の自己最多7勝に「あと1」と迫る6勝目を手にした左腕は試合前も、試合中も和歌山県産の梅干しを口にした。
夏バテ対策なのか。「これって言っていいのかな…。(もらったものを)親が食べなさいと送ってくれた」と笑う。5月下旬から7月上旬には4連勝。梅干しの効果があったと信じている。「試合中も頻繁に食べています。何がいいのか分からないけど…」。験担ぎにもなっている。
半信半疑の中で、ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム王者の井上尚弥が同じような梅干しを食べていると知ると、パワーが湧いた気分になった。「塩分がちょっと低くてハチミツも入っていて、そんなに酸っぱくない。(6月に)井上尚弥さんがラスベガスで(世界戦を)やった時、梅干しを持っていったらしいと、母親に教えたら“でしょ!”と言われました」。今や、手放せないアイテムとなった。
3年目左腕の勝利で、チームは92年本拠地移転以来、ZOZOマリンで通算999勝。連敗を2で止めた井口監督も「明日はここで1000勝がある。その先は(福岡へ)遠征に出てしまうので、しっかりと勝ちたい」と節目までの「あと1」を強く意識していた。
(スポニチ)
ロッテ小島、6回2失点で6勝目「信頼勝ち取って7回、8回といけるように」
ロッテ小島和哉投手がチームに良い流れを持ってきた。
二木、岩下と同年代の右腕が後半戦のカード頭に起用され、ともに攻略された。小島も走者を許しながら「何とかギリギリまで粘れたかなと思います」と6回2失点でまとめ、今季6勝目を手にした。
自身の悪い流れも止めた。今季14試合中、6試合で降板直前に本塁打を打たれていた。井口監督も「最後の最後の詰めのところが今まで打たれていたので」と注視していたポイント。山川、呉念庭、愛斗という1発のある3人を、海風で高く舞い上がる飛球3つであっさりと仕留めた。
去年の7勝に、あと1つと近づいた。目標はそこにない。「信頼を勝ち取って7回、8回といけるように」と高みを追求する。左腕の好投で、チームも本拠地ZOZOマリンでの通算1000勝に、あと「1」と迫った。
(日刊スポーツ)