昨年センバツでベスト4入りした浦和学院(埼玉)の卒業生の進路が分かった。
正遊撃手の金田優太内野手はロッテから5位指名され、エースの宮城誇南投手は早稲田大へ進学。その他の選手たちも、東都など強豪大学、強豪リーグで続ける。
卒業する3年生30人のうち、27人が継続する。ベンチ外でも、野球を継続する選手が多い。森監督は2年冬の時から進路面談を行ってきたとはいえ、これほど継続先が見つかるものではない。大学側からすれば、浦和学院の選手たちの実力、人間性などを信頼をしているからにほかならない。
継続しない選手も公務員、もしくは立派な志を持って、次のステージに飛び出す。センバツでベンチ入りした日高智陽外野手は、大東文化大へ進学するが、野球部には入らず、海外留学を視野に入れての進学だという。
長身右腕の刈谷信二朗投手は大原専門学校に進学し、消防士を目指す。左の技巧派として、打撃投手でも尽力した綿引健将投手は、海上保安大学校に進む。
森監督は「継続しない選手でも、公務員であったり、野球に携わりたいなど、しっかりと夢を持って卒業してほしいと思っていましたので、彼らの選択は素晴らしいです」と目を細める。
また、今年3年生を迎える選手たちもレギュラーのほとんどが強豪大学から注目されている。継続しない選手は卒業する3年生より多いと言い「今年はトレーナーなど野球に携わる仕事をしたいという選手が本当に多いんです。とても嬉しいことですよね」と語る。
浦和学院が例年、ハイレベルな選手を育て、進路サポートも充実している点などが、今の中学生から人気を集める要因になっている。
(高校野球ドットコム)