秋季県高校野球大会の組み合わせ抽選会が28日、スポーツ研修センターで行われ、各地区大会を勝ち抜いた出場38校の対戦相手が決まった。
抽選会では最初の第1~4シードを決める投票が県大会参加校によって行われ、花咲徳栄(31票)浦和学院(29票)春日部共栄(22票)の3校が、第1~3シードに収まった。
第4シードは、1回目で聖望学園、市川越、埼玉栄が9票で並び、3校で再投票を実施。聖望学園、市川越が14票で再び並んだため、決選投票の末、市川越が22票で第4シードに選ばれた(聖望学園は16票)。
シード4校はいずれも2回戦から登場。3連覇が懸かる第1シード花咲徳栄は、5年ぶりの出場となった川越工と対戦。県勢初となる4年連続の関東高校大会出場を目指す。3年ぶりの頂点を狙う第2シード浦和学院は、浦和北と顔を合わせる。
第3シード春日部共栄は、市川口と16強入りを争う2回戦屈指の好カード。公立校で唯一のシード校となった第4シード市川越は、西武文理との組み合わせとなった。
大会は2日に市営大宮など3球場で開幕。決勝は12日に県営大宮で開催される予定。上位2校が来春の選抜大会出場を懸けた最終関門となる関東高校大会(10月31~11月4日・千葉)への出場権を獲得する。
準々決勝からは有料試合となり、一般が500円、中高生は200円。引率された少年野球、中学生チーム(引率者・保護者有料)障害者(要障害者手帳の提示)と介添え者1人、小学生以下の入場は無料となる。
県高野連はインフルエンザの影響を考慮し、選手登録変更などの一部を変更した。学級閉鎖のクラスに在籍する選手でも、罹患(りかん)していない場合は学校長の判断などで出場が可能となった。
◇「選抜狙いまず3連覇」第1シード花咲徳栄
大会3連覇、4年連続の関東高校大会出場を目指す花咲徳栄が第1シード。「予想外。恥ずかしいくらい」と岩井監督は謙虚だが、今夏の埼玉大会で16強入りした経験者5人を残し、しぶとい野球は今季も健在のようだ。
ただ、この数年は選抜大会が近くて遠い。あと一歩のところで出場を逃してきた。指揮官は「間違ったことはやっていない。あとは運」と豊富な練習量に裏打ちされた信念に自信を見せる。主将の根建も「関東一になってセンバツに行く」と文句なしの結果で夢切符を手にするつもりだ。
◇「王座奪還へ虎視眈々」第2シード浦和学院
浦和学院は、第1シード花咲徳栄と2票差で第2シードに収まった。「シードのありがたみは分かっている。感謝して思い切りやるだけ」と森監督。主軸に夏の経験者4人を残し、総合力の高さは相変わらずだ。
春夏通算16度の甲子園出場を誇る。今年は3連覇中だった夏の埼玉大会制覇が途切れ、その分、選抜大会出場への思い入れは強いはず。指揮官も「甲子園から少し遠ざかっているからね」。3年ぶりの王座奪還、そして5年ぶりのセンバツを虎視耽々と狙っている。
(埼玉新聞)