秋季県高校野球大会は24日、各地区大会を勝ち抜いた39校が参加して開幕。10月3日に決勝と3位決定戦が行われる。今年は関東高校大会(10月30~11月3日・県営大宮、市営大宮)が本県で開催されるため、上位3校に出場権が与えられる。来春の選抜大会を目指し、し烈な戦いが予想される今大会を、シード校を中心に展望する。
第1シード春日部共栄は投打にそつなくまとまっており、5年ぶりの関東大会を狙う。エース右腕竹崎はスライダーの切れがよく、救援も右の岡ら駒は十分。打線はミート力のある小泉、中川ら左の好打者が並ぶ。負傷の主砲鎌田も復帰予定。
昨年覇者の第2シード浦和学院は絶対的エースがいない分、打力でカバーする。地区大会で本塁打を放った4番沼田に加え、3番小林、5番森は長打力を備える。右腕の佐藤は球の切れで勝負。左の松浦、右の池山らとの継投が基本になる。
北部地区新人大会優勝の第3シード上尾はエース伊藤が万全ではないが、夏の主力7人が残り、経験は豊富。投手は安定感のある左の三宅、右の西舘が軸。打線は主軸の勝木田に期待がかかる。
夏の埼玉大会を制した第4シード本庄一は甲子園でも登板した左腕エース設楽を中心に守備からリズムをつくる。打線は1番田村が俊足で、4番岡野はパンチ力がある。ただ、初戦の大宮東は左腕吉嶺を中心とした好チームで気が抜けない。
2年連続の選抜大会出場を目指す花咲徳栄はシード校に劣らない。投手は右の北川、左の日野原らの継投でしのぐ。打線は1番田中、3番大塚健がしぶとい。左腕大岩根を擁する市川越との2回戦は屈指の好カード。
シードは外れたが、聖望学園も評価が高い。右の滝瀬、竹ノ谷、左の松橋ら夏の大会を経験した投手陣が自慢で、中堅手の奥村らセンターラインが残っているのも強み。
東部地区新人大会優勝の富士見は左腕川口を中心に守りが堅い。左腕広橋が軸の昌平-市川口、春日部-春日部東の地元対決にも注目したい。好右腕根岸を抱える川越工はダークホースだ。
(埼玉新聞)