【写真】6安打2打点の活躍で好調打線をけん引する上尾の5番丹田(左)、豊富な経験を武器に安定したリリーフをする浦和学院の左腕城間
秋季県高校野球大会第6日は4日、県営大宮で準決勝2試合を行う。対戦カードは上尾-浦和学院(9時)、浦和麗明-花咲徳栄(11時30分)。今大会は今夏4強のシード4校が3回戦までに姿を消した。浦和学院、花咲徳栄の実力校のほか、初の4強入りを果たした浦和麗明、唯一の公立校上尾が準決勝に進んだ。勝者が秋季関東大会(18~21、25、26日・山梨)の出場権を獲得する熱戦の行方を展望した。
浦和学院-上尾 強打に勝負強く挑む
44大会ぶりの秋季関東大会出場に王手をかけた古豪上尾と、3大会ぶり20度目の秋季関東大会出場を目指す浦和学院が争う。
4強唯一の公立校上尾は1年生6人が背番号1桁のフレッシュなチーム。埼玉栄戦で延長タイブレークを制すなど、接戦を勝ち切る勝負強さがある。3回戦、準々決勝は右横手投げ辻岡が完投した。強打の相手だけに背番号1の1年生左腕武田の奮起に期待したい。打線は全3試合で2桁安打を記録。5安打の小森、6安打の丹田を筆頭に、つなぐ打線で勝負する。
浦和学院は前チームほどの打力はないが、投手陣が充実する。経験豊富なエース伊藤を軸に日高、城間、西村、佐々木の5人が試合をつくる。伊藤はここまで全3試合に先発し、13イニング3失点と完成された右腕。タイプの異なる左腕城間は総合力が高い。打っては1番鈴木が5安打と当たっている。準々決勝で本塁打を放った内藤や、3番法量にも期待したい。
浦和麗明-花咲徳栄 継投策で強豪に対抗
2018年の創部以来初の準決勝を戦う浦和麗明と、2大会ぶり16度目の秋季関東大会出場を狙う花咲徳栄が対戦する。
浦和麗明は全3試合で投手5人が登板し、継投策で勝ち上がった。エース左腕・釼持は2、3回戦に先発登板。直球は120キロ半ばだが、3種の変化球を制球よく投げ分ける。右腕奥村、左腕細川らにいい形でマウンドを譲りたい。打撃陣は3試合全てで一回に先制。飯能戦で本塁打を放ったパンチ力のある1番青木、小技が光る2番小野瀬が打線に火をつける。
花咲徳栄は昌平、春日部共栄と難敵を下して準決勝に進出した。チーム打率3割5分2厘と活発な攻撃は全4試合で複数安打の1番岩井がけん引する。主軸には長打力がある笹崎、佐伯、奥野が構え、得点力は申し分ない。投げてはここまで全4試合にエース黒川が先発登板。球数が増えているだけに、左腕古賀、右腕石川のブルペン陣が役割を全うしたい。
(埼玉新聞)