森ウラガク20年目の挑戦(4)

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【写真】栄養バランスが取れた適切な食事と、心身のケアがパワーの源だ=浦和学院高校野球部食堂(埼玉新聞)

◇欠かせない心身ケア チーム強化へ直結

 試合に勝つために速い球を投げ、強い打球を打てるようになることは重要だが、そのためにはそれに耐え得る強靱(きょうじん)な体をつくると同時に、入念なケアをしなければならない。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように、科学の力と心身のサポートは不可欠だ。

 さいたま市南区のコーケンメディケアセンターは1998年の秋からチームの栄養指導を手がける。南雅之理事長(57)は「私が提唱しているのは予防。一番大切なのは栄養です」。体をつくるのも、けがを防ぐのも、疲れを取るのもすべて栄養が基本というわけだ。

 具体的な支援としては(1)栄養実態調査(2)食の意識改革セミナー(3)栄養強化メニューの配布(4)強化食(サプリメント)の提供(5)毎月の調査と指導―の5点に分けられる。

 まずは選手一人一人に足りない栄養素を分析。親と同伴で食の講習会を開き、各家庭や寮の食堂で出す献立を作成。足りない栄養素はサプリメントで補い、それを毎月一回必ずチェックする。

 「その結果、見事にけがが減った。体も大きくなった。きつい練習についていける。技術も上がった」と南理事長。「それから12年間で10回甲子園に行っている」と話すのは森監督。明らかに出場頻度が増している。

 同市中央区の北与野整形外科内科は2008年の秋から柔道整復師の資格を持つ田渕達寛トレーナー(23)を派遣。同トレーナーは「疲れを次の日に残さないようにしている」と選手の体調管理に細心の注意を払う。

 週4日の出張治療に加え、試合前のテーピングから試合後のマッサージ、ストレッチ。必要な場合は電気治療や点滴、酸素カプセル療法も行う。大会期間や遠征になるとチームに帯同する。

 また、森監督と20年来の友人である同院の今井敏明理事(45)は「僕の仕事は選手の心のケア」と話す。元メジャーリーガーの岩村明憲(楽天)などの専属トレーナーを務めた経験を生かし、伸び悩んだり、自信を失った選手にアドバイスを送る。主将の小林も「体の面でも精神的な面でもサポートしてくれる」と信頼を寄せる。

 恵まれた環境と言えるが、チームを応援する人たちの献身は今や欠かせない要素となっている。

(埼玉新聞)



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