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子鹿クラブの皆様から選抜出場のエールと千羽鶴を頂きました

 2月25日(土)~26日(日)、本校教職員14名が、石巻市北上町の北上中学校及び隣接する仮設住宅にて炊き出しを行って参りました。また、この度の春の選抜高校野球大会出場に伴い素敵な応援メッセージをいただいた、鹿妻保育所、子鹿クラブの皆様のもとにも訪問させていただきました。

北上町炊き出し 仮設住宅の皆様へ 温かい食事と楽しいひとときを

 「支援」から「交流」へとその呼び名を変えてから2回目の石巻交流活動。1月26日(日)、石巻市北上町の石巻市立北上中学校にて、隣接する仮設住宅の皆様への炊き出しを行いました。

 8月に参加した科学の祭典石巻大会以来、支援・交流活動を通じて深い親交のある石巻市立北上中学校の畠山卓也校長先生のご厚意により、北上中学校を会場として、隣接するにっこりサンパーク仮設住宅をはじめとする北上町の皆様への炊き出しをさせていただくこととなりました。

 本校からは教員7名と職員7名が参加し、学校外からも調理担当として本校15期OBで弁当販売でもお世話になっている(株)遊楽社社長・田村雅樹様、石巻との仲介者として専修大学課長補佐・藤田博行様、撮影担当として(株)フラワーコミュニティ放送の皆川雄治様、添乗として(株)近畿日本ツーリスト・小峰勇様、元気村グループから10名、大連市中心病院看護師研修生9名が参加しました。

 1月25日(土)23時、本来の集合時間は午前0時にもかかわらず、ほとんどの参加者が集合し、早速荷物の積込を開始しました。この積込においても、その手際の良さはさすがの一言でした。生徒指導部長の小茂田部長も遅い時間にもかかわらず応援に駆け付け、一人ひとりに温かい飲み物を差し入れ、送り出して下さいました。午前0時5分、無事全ての荷物の積込を終え、石巻に向けて出発しました。今回車中では、初めて被災地を訪れる人が多いため、事前知識として、震災から現在までの被災地の様子について収録されたビデオを上映し、被災地へ向かいました。

 途中休憩をはさみながら出発からおよそ6時間後、最初の視察地、東松島市野蒜地区に到着しました。この地域は震災から間もなく1年が経とうとする現在まで、震災当初のままの状態で残されている地域の一つです。倒壊寸前の家屋や残されたままの食器やアイロン、破裂した水道管からは、おそらくあの日以来ずっとなのか、水が噴き出している状態でした。石巻専修大学の伊東さんによれば、この野蒜地区はもうほとんど住民がいないため、今はもう復旧作業が行われていないのだということでした。

 校舎内にいた全校生徒教職員が屋上に避難、焚火で一夜を過ごし無事に助かったという吉浜小学校。未だにそのときの蹴破った扉、焚火が残されたままでした。

 一方、多くの命が津波によって奪われてしまった大川小学校。教職員全員で供花をさせていただきました。訪れるたびにいらっしゃる保護者の方はやはりこの日もいらっしゃり、降りしきる雪の中、慰霊碑に積もる雪を、指先を真っ赤にしながらいつまでも拭っていらっしゃいました。

大きなお礼を持って鹿妻保育所へ

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 一行は、この度春の選抜高校野球出場が決まった際に、とても素敵な横断幕を贈ってくれた鹿妻保育所へ感謝の気持ちを届けに行きました。土曜日ということもあり、子どもたち全員にというわけにはいきませんでしたが、6名の子どもたちと阿部所長、保育士の皆さんに野球推進部長の高間より感謝の気持ちとこれからの試合に向けた意気込みを御礼の特大ボードと共に贈りました。子どもたちはボードに駆け寄り、「僕ここにいる!」「○○ちゃんだ!」と夢中になってとても喜んでくれました。

子鹿クラブも合流!素敵な千羽鶴を作ってくれました!

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 子鹿クラブの皆様からも、選抜出場のエールと素敵なメッセージ付きの千羽鶴を頂きました。野球推進部長の高間は、新調の野球部ジャンパーを披露し、「これを野球部全員が来て甲子園に出場します。皆さんに見ていただきたくて今日着てきました。是非試合を皆さんで見に来て下さい。皆さんからの応援を力に精一杯戦ってきます。」と甲子園での再会を約束しました。

畠山校長先生の待つ北上中学校に到着 炊き出しの準備へ

 北上中学校到着後、暖かい教室に集まり、畠山校長先生が歓迎のお言葉と、校舎内の説明をして下さいました。「これまで、様々な伝手・ご縁で学校の先生方に来ていただいて子どもたちと遊んでもらったり、勉強を教えてもらったりしてきましたが、いよいよ今回は大人たちの支援ということで、どうか仮設で暮らすお母さん方にお話のできる場を作ってあげてください。炊き出しは避難所だけだと思っていましたが、仮設でも十分効果的です。これからは仮設支援ということで、浦和さんにはお世話になるかと思いますが、どうかよろしくお願いします。」

 調理担当(株)遊楽社の田村社長の指揮の元、あっという間に手際良くバスから荷物が運び出されました。その模様に畠山校長先生からは「さすが浦学…」という言葉が。

メンバー全員集合、いよいよ炊き出しスタート

 午前6時。周辺の山々には雲海が広がり、まだ日も昇らない早朝から作業は始まりました。前日の豪雪で中学校周辺は雪や氷で滑りやすくなってしまい、炊き出しに来て下さる皆様が滑ってしまわないように、教職員全員で雪かきを行いました。

 元気村グループの皆様も加わり、この度の炊き出し参加者総勢36名が揃いました。調理班・喫茶班・サービス(出前)班・健康診断班・広報班の5班に分かれて打ち合わせを行い、11時30分からの開始を準備万端で迎えました。

想像以上の反響、多くの皆様の笑顔と「ありがとう」

 「前日あれだけ雪が降ったから、仮設の皆さんはあまり外出したくないかもしれない…」そんな心配をよそに、11時30分になるや否や、仮設の皆さんがぞくぞくと中学校に来て下さいました。

 小さな子どもからお年寄りの方まで、多くの皆さんが「おいしい」と言って食事を楽しんでいらっしゃいました。来て下さった方の中には、「孫たちに食べさせてあげるんだ」と言って抱えきれないほどの器を持っていかれたり、「2回目だけどいいですか?」と言って何度も食べに来てくれたり、「とても美味しいからお鍋でもらってもいいかしら?」と言ってお鍋をもって来た方もいらっしゃいました。

 子どもたちにはドリンクコーナーのココアが人気で、「もう僕3杯目だよ」と自慢げに言ってきた男の子もいました。出前作戦(畠山校長先生が命名)も大成功。やはりこの積雪などで家から出られない方もいらっしゃり、サービス班の教職員やボランティアの大学生が出前に伺うと、「わざわざありがとうございます。本当にありがたい。」と大変喜んで下さいました。

 ↓詳細はクリックしてご覧下さい。
 24.1.25~26 第15回石巻交流活動.pdf

(浦和学院高校公式ホームページより)

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