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涙の浦和学院エース 「もっと続けたかった」

◇涙の浦和学院エース 「もっと続けたかった」

 1、2回戦で完投した浦和学院の佐藤は中堅で先発。後輩投手の不調を見て早めに準備したが、既に4点を追った六回からの救援となった。チェンジアップが低めに決まるなど、今大会一番の出来で1安打無失点。意地の力投も報われず「もっとこのチームで野球を続けたかった」と話すと涙が止まらなかった。

 勝てば選抜大会で敗れてから雪辱を誓い続けた大阪桐蔭と対戦だった。今後は野手として将来のプロ入りを目指す。森監督は「投手としては過渡期かもしれない。打撃の潜在能力は高い」と話した。

(サンスポ)

◇エース温存が裏目 浦和学院「前半の失点が大きすぎた」

 「前半の失点が大きすぎた」。26年ぶりのベスト8を前に敗れた浦和学院の森監督は唇を噛んだ。これまで2試合を投げ切ったエース佐藤を温存し、2年生投手の山口を先発に上げた。しかし、初回に四死球で満塁とピンチを広げ、暴投で先制点を与える最悪の展開。3回から替わった1年生投手・小島も天理打線につかまった。

 「エース佐藤が2試合、あまり良くなかった。埼玉大会でも先発させた山口に任せたのだが」と苦渋の選択が裏目に。6回から登板した佐藤が好投し、味方の反撃を待ったが、尻上がりに調子を上げた天理先発の中谷を最後まで捉えることができなかった。

(スポニチ)

◇浦和学院・高田が一発「また戻ってきます…」

 浦和学院の高田が今夏の公式戦では自身初の本塁打を放った。4回2死から、「カウントを取りにくるスライダーを狙っていた」と、真ん中に入ってきた球を振り抜き、左翼席へ運んだ。この一発で2点差に迫り、反撃ムードを作ったが、再び引き離された。まだ2年生。「みんなに甲子園の雰囲気を伝えて、また絶対ここに戻ってきます」

 森監督「ここ一番というところで、ことごとく打てなかった。相手投手のまっすぐに振り負けないと思ったが、うまく打ち取られた」

(朝日新聞)

◇雪辱の機会得られず

 浦和学院は、勝てば今春の選抜大会準々決勝で逆転負けした大阪桐蔭と再び準々決勝で当たる組み合わせだった。しかし、雪辱のチャンスは手にできなかった。

 森監督は2試合連続完投のエース佐藤の調子を考慮して救援に回したが、結果的にはこれが裏目に出た。先発の2年生、山口と2番手の1年生、小島が甲子園の雰囲気にのまれて力を発揮できず、5回で計6失点。3番手で好投した3年生の佐藤は「日本一を目指してやってきた。こういう形で終わるのは悔しい」と涙を流した。

(時事通信)

◇浦和学院、ベスト8目前で力尽きる 序盤の失点ズシリ…

 第94回全国高校野球選手権大会11日目の19日、県代表の浦和学院は第3試合で天理(奈良)と対戦。エース佐藤を温存し、継投策で臨んだが、序盤にリードを許したのが誤算だった。勝負強い打線も天理のエース中谷の前につながらず、2-6で敗退。「全国制覇」の夢はベスト16でついえた。

 ●…初回に1点を先制された浦和学院は二回、山根の中前打、笹川の死球などで1死二、三塁とチャンスを広げ、明石がスクイズを確実に決めて、すぐに同点に追いついた。チアリーダーの杉本優さん(18)は「選手同様、全力で応援します。悔いが残らないようプレーしてほしい」と声援を送った。

 ●…ところが、直後の二回裏、2死から四球で走者を出すと、天理に連続長打を浴び、2点を奪われた。四回に6番・高田の本塁打で1点を返したが、中盤にまた失点、試合の主導権を奪われた。三塁側アルプススタンドで応援団を束ねる野球部3年、西尾太志さん(17)は「最後まであきらめず、いつも通り戦ってほしい」とメガホンをたたく手に力を込める。

 ●…山口を先発させて、エース佐藤につなぐ継投策は既定方針だったが、五回までの6失点が響いた。1、2回戦で計17得点をたたき出した自慢の打線は最後まで波に乗れないまま試合終了。26年ぶりの準々決勝進出はならなかった。

(産経新聞埼玉版)

◇浦和学院、エース温存裏目 佐藤「この経験を大学で」

 浦和学院はリリーフ待機させたエース佐藤を投入する前の失点が最後まで響いた。

 先発した2年生右腕・山口、2番手の1年生左腕・小島が3失点ずつ。森士(おさむ)監督は「佐藤は1、2回戦で調子が悪かった。早めの継投を考えていたが、思わぬ失点で流れを止められずにズルズルいってしまった」。4点ビハインドの6回から登板し、3回無失点の佐藤は「日本一を目指してきて、こういう形で終わって悔しい。この経験を大学で生かし、将来プロを目指したい」と次のステージを見据えた。

(スポニチ)

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