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 第99回全国高校野球選手権埼玉大会は26日、県営大宮球場で午前10時から決勝を行い、浦和学院と花咲徳栄が対戦する。前日の25日、両校とも学校グラウンドで調整した。

 埼玉を代表する両校が夏の決勝で顔を合わせるのは初めて。浦和学院は、1991年の春日部共栄以来となる3季連続県大会優勝を目指す。対する花咲徳栄は、一県一代表制では県史上初となる夏の大会3連覇を狙う。

 両校は昨秋、今春の県大会決勝でも対戦。秋は延長十二回の末、浦和学院が4-3とサヨナラ勝ち。春も延長十回の末、浦和学院が7-6でサヨナラ勝ちした。

 雌雄を決する一戦を制した優勝校が全国高校野球選手権(8月7日から15日間・甲子園)に出場する。

投手力の浦学、打力の徳栄 見どころ

 強豪校同士の雌雄を決する時が来た。一県一代表制では史上2校目の県内3冠を目指す浦和学院と、一県一代表制で史上初の3連覇を狙う花咲徳栄。

 浦和学院はここまでの6戦で5失点のみと安定した投手陣に対し、花咲徳栄は6戦中4戦がコールド勝ちの64得点。”投手力の浦学”と”打力の徳栄”。どちらが持ち味を発揮できるかが勝敗を分けそうだ。

 浦和学院の投手陣は清水、佐野の両左腕に本格派渡辺と盤石だ。準決勝同様に佐野がリリーフで登板してくるだろう。花咲徳栄は左打者6人が並びパンチ力もある。低めを丁寧に突いて堅い守備陣で守りたい。打線は4本塁打をマークしている4番蛭間に好機で回したい。7番本田の意外性のある一打に期待。

 花咲徳栄はチーム打率4割を超える強力打線。伝統の緻密さも健在で盗塁13、犠打14と大技小技を駆使してくる。打線は相手投手陣の低めの変化球に手を出さず、浮いてきた球を捉えたい。3番西川、5番須永で計5本塁打。プロ注目のエース清水、綱脇の両右腕が走者を背負ってから我慢したい。

激闘重ね勢い加速 浦和学院

 一県一代表では史上2校目となる県内3冠まであと1勝に迫った浦和学院ナインは決勝に向けて約3時間、調整練習を行った。打撃練習では右投手2カ所、マシン1カ所の計3カ所で、低く強い打球を意識しながら快音を響かせた。

 練習後には加圧療法のベルトを両腕両脚に巻き、グラウンドをウオーキング。水風呂につかり、翌日の決勝に向けて準備を進めた。準決勝の春日部共栄戦で好守を見せた中堅手山本は「全員が助け合って、自分たちらしく戦っていきたい」と力を込める。

 決勝までは2度のサヨナラ勝ち。5回戦の星野、準決勝の春日部共栄と接戦を勝ち上がるたびに、チーム力は抜群に伸びてきている。なおさら秋、春の県大会決勝でともにサヨナラ勝ちを収めている花咲徳栄を相手に、集大成の夏で負けるわけにはいかない。

 森監督は「接戦勝負に持ち込みたい」と気を引き締める。左腕清水は「いつもと変わらない平常心でいること。リズム良く打たせて取る投球をしたい」と決戦に向けてイメージを膨らませた。

接戦で勝負 森監督一問一答

 4年ぶり17度目の決勝に挑む森監督は落ち着いた様子で意気込みを語った。

―ここまでの戦いを振り返って

「不安要素はたくさんあるが、決勝まで来ればそんなことは言っていられない。養ってきた粘り強さ、勝負根性を前面に出して思い切ってプレーしてほしい」

―理想とする展開

「先行して、ダメを押すこと。準々決勝で聖望学園を下した時のように我慢強くやりたい。ただ、どんな戦いになっても自信を失わず前を向いてやってくれれば」

―警戒する打者

「千丸、西川、野村の上位打者。そこに長打を打たれると、打線に火が付いてしまう。投手には丁寧に投げてほしい」

―救援で好投している左腕佐野について

「球が散らばっている。捕手は止めるのが大変だが、三振を取れるのは大きな武器だと思っている」

―決勝に向けた意気込み

「仕上がりは60点。各選手が役割を成功させる確率を高めて、接戦に持ち込みたい」

(埼玉新聞)

浦和学院vs花咲徳栄 きょう決勝

 ついに頂上決戦―。埼玉大会は26日午前10時から県営大宮球場で決勝を迎える。浦和学院が優勝すれば4年ぶり13度目、花咲徳栄が優勝すれば3年連続5度目。156チーム(161校)がしのぎを削ってきた夏の最後の試合。栄冠を手にするまで、あと一つ。

浦和学院は5回戦の星野、準決勝の春日部共栄戦でサヨナラ勝ちするなど、勝負強さを見せてきた。佐野、渡辺ら左右の好投手を擁し、準決勝までの6試合で総失点5と安定感がある。今大会いずれも救援で登板している佐野はキレのある直球と縦のスライダーで打者を圧倒してきた。5試合で13回3分の1を投げ19奪三振、失点0。中盤までにリードし、佐野を含めた継投で逃げ切りたい。

 打線を引っ張るのはともに打率が5割を超える1番矢野と4番蛭間。矢野は出塁率が6割近く、先頭打者の役割を果たしてきた。蛭間は4本塁打と長打力がある一方でチャンスメイクもでき、重要な場面でこそ力を発揮する。

 3連覇を狙う花咲徳栄は6試合で64得点、7失点と盤石の戦いぶりだ。強力打線を牽引(けんいん)するのは3番西川。180センチの長身を生かした鋭いスイングで、圧倒的な数字をたたき出してきた。その西川に続くのが2年生4番の野村。一発は出ていないが、広角に打てる技術を持つ。9番岩瀬も打率5割を誇るなど、どこからでも得点できる切れ目のない打線に注目だ。序盤に得点を重ねて主導権を握る展開も考えられる。

 投手陣は大会中に調子を上げてきた綱脇、清水の右腕が軸。綱脇はコースをつく丁寧な投球、清水は最速149キロの直球が武器だ。4試合をコールドで勝ち上がり、投手陣の消耗が少ないことが有利に働くか。

 昨秋と今春の県大会決勝でも相まみえ、大会前から2強と目されてきた両校だが、夏の決勝で対戦するのは初めて。秋、春はともに浦和学院が優勝しており、浦和学院は連勝を、花咲徳栄は雪辱を期す。

決勝も準備するだけ 森士監督

 準決勝では、配球などでバッテリーのミスが出た。相手に追いつかれても、選手たちが落ち着いて戦ってくれ、走者をつないで点をもぎ取った。決勝も厳しい戦いになる。どこが相手でも同じイメージで戦えるよう、準備するだけ。

浦学の集大成見せる 赤岩航輔主将

 投手が踏ん張る中、打線が作る好機が少ない。もっとワンチャンスを取っていかないと、花咲徳栄の打線には勝てない。入学してから1度も甲子園に行っていない。浦和学院の気持ちを全部背負って、決勝では集大成を見せる。

(朝日新聞埼玉版)

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