浦学、山村学園に完封勝ち きょう決勝 春季県大会

 (3日・県営大宮)

 第7日は準決勝2試合を行い、花咲徳栄と浦和学院がそれぞれ勝って決勝進出を決めた。両校は関東大会(19~23日・千葉)への出場権を手にし、花咲徳栄は3年連続10度目、浦和学院は6年連続19度目の出場となる。決勝進出は花咲徳栄が3年連続10度目、浦和学院は6年連続17度目。

 浦和学院は山村学園を1―0で下し、2試合連続の完封勝ち。先発右腕河北が6四死球と走者を背負いながらも粘り強く4安打完封し、六回に自身の適時打で奪った1点を守り抜いた。

 花咲徳栄はふじみ野に10―2の七回コールド勝ち。0―2の二回に井上のソロで1点を返し、四回には内野ゴロで同点にした後、野村が勝ち越し2点打を放つなど6得点。六回には押し出し死球と中田の中犠飛などで3点を追加した。

 大会最終日は4日、県営大宮で決勝を行い、花咲徳栄―浦和学院(10時)の3年連続の同カードで実施される。

河北、仲間の力背に127球

 浦和学院が2試合連続の完封勝ち。今度は背番号10の右腕河北が初完封だ。「(準々決勝の)近野の完封がいい刺激になった」と、ともに戦ってきた仲間の好投を力に変えて127球を投げ切った。

 6四死球、被安打4と八回を除いて毎回走者を出したが、抑えるべきところをきっちり締めた。苦しいところで低めいっぱいの真っすぐやカットボールが決まり、見逃し三振が三つ。森監督も「要所でいいボールがいっていた」とうなずいた。

 右バッターの懐を突く投球が見事だった。象徴的だったのは、0-0の三回1死三塁で好打者の3番野邨を迎えた場面だ。カウントボール1ストライクから内角に投じた直球はこの日最速の137キロ。力でねじ伏せ、三塁ゴロに打ち取ると、続く4番を中飛に仕留めた。

 六回には自分自身を援護。2死三塁で決勝打となる内野安打を放ち「一本打ててよかった」と一安心の様子。主軸の3番を任されている以上、無安打で終わるわけにはいかなかった。

 130キロ台後半の直球と四つの変化球で的を絞らせずに打ち取るタイプ。「守りが頼りになるので後半は疲れを感じなかった」と、守ってくれるという安心感で自分の投球を貫くことができた。「みんなに気を使ってもらって投げ切ることができた」とチームメートへの感謝を忘れなかった。

左投手の攻略で意識過剰を反省 5番蛭間

 腰を痛めて大会直前に復帰したばかりの浦和学院の5番蛭間が、もがき苦しんでいる。昨夏、4番として君臨していたころのスイングはまだ戻ってきていない。3打数無安打に終わり「左投手の練習をしてきて、攻略しようと意識し過ぎた」と振り返った。

 内外へ投げ分けてくるシュート気味の球を打ちあぐね「打ちづらいというよりは、力んでしまっていた」と分析する。準々決勝、準決勝と投手戦だったことは間違いないが、打線に勢いがなかったのも事実。主砲の完全復帰が待ち遠しい。

強豪相手に胸張る 山村学園・和田

 昨夏1年生ながら3試合連続先発し、秋と2季連続で4強入りの原動力となったエース和田は、一回りも二回りも成長していた。山村学園は一瞬の気の緩みで失った1点で初の関東大会出場権を逃し、岡本監督は「良い試合で終わらせるのではなく勝ちたかった」と悔やみながらも、「和田は満点。今は彼にこれ以上望むものはない」と活躍をたたえた。

 昨夏、秋では準決勝で疲労がたまり思うような投球ができなかった。課題だった準決勝を戦い抜くための体力を、冬の毎日、多い日は10キロの走り込みを他選手と別メニューでこなすことで克服した。6安打無失点で8回を投げ切った埼玉栄戦から中2日だったが、「まだ疲れていない。ストライク先行で、コントロールも利いていた。浦学相手にここまで戦えたことは収穫」と胸を張った。

 さらにエースとしての気概も身に付けていた。走者を背負っている場面でも時折笑顔を見せ、「1年生の時は自分のことで精いっぱいだった。今回も余裕ではなかったけど、周りを勇気付けたかった」と頼もしかった。

打撃の徳栄と投手力の浦学 決勝見どころ

 春季県大会決勝では3年連続の顔合わせとなる打力の花咲徳栄と投手力の浦和学院。対照的な2校の戦いは激戦必至。昨年は、浦和学院が7―6の延長十回サヨナラ勝ちを収めている。

 6連覇を目指す浦和学院は2試合連続完封勝ちの堅守でロースコア勝負に持ち込みたい。準々決勝で完封した右腕近野が先発か。打線は5番蛭間の復調に期待。好機を確実にものにできるかが鍵。

 秋春連覇を狙う花咲徳栄はつながる打線が強力。4番野村を筆頭に一発もある。先発は準決勝で7回を投げたエース中田を温存し、右の斎藤、岩崎、松井と左の和田で総力戦を挑むか。

(埼玉新聞)

試合結果

 県大会準決勝 5月3日(県営大宮)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
山村学園 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1
浦和学院 0 0 0 0 0 1 0 0 x 1 7 1
【浦】 河北-畑、冨岡
【山】 和田-大塚
 浦和学院打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
中前 2 0 0
矢野 4 1 0
河北 3 1 1
2 0 0
H2 冨岡 1 0 0
蛭間 3 0 0
小町 2 1 0
H3 坪井 1 1 0
荒木 3 1 0
上野 2 1 0
H9 佐藤 1 0 0
阿部 2 1 0
26 7 1
 山村学園打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
木内 2 1 0
横田 3 0 0
野邨 3 0 0
⑦8 長谷川 3 0 0
8 川島 1 0 0
深田 3 0 0
⑧7 櫻澤 2 1 0
小林 2 0 0
H 豊岡 1 0 0
和田 4 2 0
大塚 2 0 0
H 益子 1 0 0
27 4 0
 投手成績
TEAM 選手名 被安打 奪三振 四死球 失点 自責
浦和学院 河北 9 4 8 6 0 0
山村学園 和田 8 7 3 1 1 0
TEAM 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 併殺 残塁
浦和学院 3 1 2 0 2 1 4
山村学園 8 6 3 3 1 3 9

 浦和学院は先発河北が4安打完封し、投手戦を制した。浦和学院は打線がつながらず膠着(こうちゃく)状態が続いたが六回、2死三塁、河北の内野安打で先制。九回1死一、二塁のピンチを併殺でしのいで、1点を守り抜いた。山村学園はエース和田が7安打1失点で8回を投げ切ったが、攻撃陣が援護できなかった。




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