◇頭丸め選手と一体感
夏の甲子園に出場している県代表の浦和学院。宿舎には部員に交じってもう1人、丸刈りの男性がいる。同高OBでコーチの神田正樹(25)さんだ。精神面でもナインの良き相談相手になっている神田さん。「選手と一体に」という気持ちから頭も丸めた。
神田さんは、同高が00年夏の甲子園に出場した時の主将。4月にコーチに就任する以前も、甲子園に出場した時はチームに同行し、宿舎での過ごし方など生活面でアドバイスしてきた。「技術的なことよりも自分はメンタル面で選手の支えになりたい」と話す。
とくに今大会は、初戦が大会7日目と日が空くことから「相手(前橋商)ばかり見ず、1週間後に最高のプレーができるように、今までやってきたことをやるだけだ」と選手の気を引き締めている。だが、練習で一緒に汗を流した後は、リラックスした雰囲気の宿舎で冗談も言い合う。91人の部員をまとめる阿部雅人主将(3年)も「何でも相談します」。
14日の初戦はスタンドから応援する。「一日でも長く、こいつらと野球を」と願う。
(新聞記事より)