チーム内のあだ名は「王子」。「ちょっと照れる」と顔を赤らめる幼さとは裏腹に、心の中には闘志を秘める。4安打2打点と活躍した3番萩原は「いい球がきたら思い切って振ろうと思っていた」と胸を張った。
2年生ながら主軸を任され、秋は背番号1だった。決勝は4投手が登板したが、「(投打の)どっちが好きかではなく、与えられた役割を全力でやりたい」と生き残りへの執念をみせた。
エースナンバーについては「つけたい気持ちはある」と、外野手兼投手は真剣な顔で即答した。
(埼玉新聞)
▼浦和学院6年ぶり優勝!萩原が投打で貢献
第61回春季高校野球関東大会は20日、群馬・上毛新聞敷島球場で決勝が行われ、浦和学院(埼玉1位)が常総学院(茨城1位)を7―3で下し6年ぶり2度目の優勝を飾った。浦和学院は投打に萩原大貴外野手(2年)が活躍。4年連続出場を狙う夏の甲子園に弾みをつけた。
浦和学院は2点差に迫られた8回、山崎、萩原の連続二塁打などで2点を加えて突き放し、左腕4投手の継投もズバリ。森監督は「素直に選手を褒めたい。冬の努力が実った」。夏の甲子園は3年連続出場中だが、昨秋の埼玉大会は初戦敗退。センバツ出場を逃した。それだけに「まだ夏の戦い方は見えない」と気を引き締める指揮官だが、2年生・萩原には「下級生ながらチームの中心」と信頼を寄せる。端正なマスクの持ち主で、スタンドから「王子コール」が起こる人気者。今大会投げては4試合8回で自責0、打っては14打数7安打、3打点の萩原は「強い気持ちで甲子園を目指す」と夏本番を見据えた。
≪常総学院 木内監督ガッカリ…≫
終盤追い上げたが、15年ぶりの頂点はならなかった。同点の4回には2安打に2失策などが絡んで4点を献上。前日、90、94年と優勝した年は夏の甲子園に出場できなかったことから「決勝は負けた方がいい」と話していた木内監督は「その言葉を真に受けた選手がいた。普通は“逆に優勝してやる”という気持ちになるのに」と落胆していた。
(スポニチ)