浦和学院が6年ぶり2度目の優勝・春季関東高校野球

 第61回春季関東高校野球大会最終日は20日、群馬県の上毛新聞敷島球場で決勝が行われ、埼玉代表の浦和学院が、7-3で常総学院(茨城)に快勝し、6年ぶり2度目の優勝を果たした。同大会での埼玉県勢の優勝は、2003年の同校以来、6年ぶり8度目となった。

 決勝では15安打を放つなど、活発な打線が相手にプレッシャーをかけた。12残塁と拙攻も目立ったが、敵失に乗じて着実に得点を重ねた。1回、主砲島津の中前適時打で幸先良く先制。追い付かれた後の4回、敵失で勝ち越すと、3番萩原の左前適時打などで4点を追加した。

 投げては、中島-中山-羽倉-萩原の左腕4人がリレー。8回、エース羽倉が2失点し2点差に詰め寄られたが、直後に追加点を奪い逃げ切った。

 県大会決勝で埼玉栄を下し、4年ぶり9度目の優勝を勝ち取った浦和学院は、今大会初戦の2回戦で下妻二(茨城)に11-1でコールド勝ちして勢いに乗った。続く準々決勝では千葉明徳を1-0、準決勝では帝京(東京)を3-1で下し、投手戦でも力を発揮した。

 森監督は大会を振り返り、「素直に選手たちに『よく頑張ってくれた』とねぎらいの言葉を掛けたい」と話した。

【戦評】

 浦和学院が常総学院に快勝。15安打7得点と打線は爆発、3失点で踏ん張った左腕4投手を援護した。

 浦和学院は1回1死から、山崎、萩原、島津の3連打で1点を先制。4回には1死2、3塁から敵失、暴投が絡み、萩原の左前打などで4点を奪った。8回には、2本の2塁打から好機をつくり、点差を広げた。

 4人の投手は打たせて取る投球で要所を締めた。公式戦初登板の中山は3イニングをピシャリと抑え、勝利を呼び込んだ。

▼夏へ確かな成長

 決勝を見守る浦和学院の森監督の姿は満足げだった。「昨秋の県大会は初戦敗退。苦境の中でひと冬を越して、成果を発揮する選手たちをたくましく感じた」と笑顔。大安吉日のこの日、春は無敵の関東王者に立った。

 決勝は攻撃陣が奮起した。今大会これまで投手陣は2失点と踏ん張った。対して攻撃陣は初戦でこそ11得点を挙げたが、準々決勝以降は拙攻が目立つ。ついに「投手が10点取られたら野手は11点取れ」と指揮官のげきが飛んだ。1回の山崎、萩原、島津の3連打を皮切りに好球必打でフルスイング。15安打7得点で3失点に抑えた投手陣を援護した。

 夏を前に攻守がかみ合い、実り多き春を終えた。特にエース争いが好影響をもたらした。今大会は羽倉が背番号「1」。昨秋は萩原だった。好投した中島、1年生中山らも控え、夏の「1」は未定。だからこそ全員が結果を残した。羽倉は「夏にも1番を付けるためランクアップしたい」と飛躍を誓った。

 1年生の台頭も好材料だ。決勝は先発、代打などに登録6人全員を起用。公式戦初登板の左腕中山は上級生とそん色ない活躍を見せた。

 課題もある。「走塁などいろんな分野でまだまだ」と森監督。選手も浮かれる様子はなく、主将の島津は「機動力もつけたい」。夏こそ本番。優勝にも視線がぶれることはない。



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