来春の第83回選抜高校野球大会へ向けた秋季県高校野球地区大会の組み合わせが決まった。大会は昨年より3チーム多い152校が参加し、9日に北部で開幕。南部は10日、東西は11日に始まる。順調に日程を消化すれば、18日に県大会出場の39チームが出そろう。
県大会は21日に組み合わせ抽選会が行われ、24日に開幕。10月3日に県営大宮球場で決勝と3位決定戦の予定。上位3校が本県開催の関東大会(10月30日~11月3日・県営大宮、市営大宮)に出場する。
◇東部「戦力整う共栄、徳栄」
(出場38校、代表10校=11~16日・越谷市民ほか)
新人戦優勝の春日部共栄、準優勝の花咲徳栄は戦力が充実し突破は濃厚。同4強の昌平、春日部も順当に県大会に進みそうだ。
春日部共栄は投手は竹崎、打線は鎌田を中心に好選手が多く、バランスがいい。花咲徳栄は前チームから主力の右腕松本、3番大塚らが残る。
昌平は1年生左腕広橋に期待がかかる。春日部は夏のエース小野を軸にまとまっている。鷲宮、春日部東は例年より劣るが、攻守に地力がある。ノーシードでは栄北、伊奈学園が侮れない。
◇西部「富士見、市川越ら軸」
(出場36校、代表9校=11~18日・川越初雁ほか)
新人戦優勝の富士見、準優勝の市川越、聖望学園などのシード勢が軸になる。
富士見はエース川口、4番谷口ら夏16強の主力6人が健在。市川越は同8強の主軸が抜けたが、左腕大岩根が頼もしい。聖望学園は本格派滝瀬ら投手陣、村田ら打線ともに実力は高い。
川越工は右腕根岸に注目。新人戦4強の狭山ヶ丘、所沢商は実力を秘め、武蔵越生は総合力が高い。所沢北は投手陣に力がある。夏4強の川越東や、坂戸西はノーシードだが勝ち上がる力を持つ。
◇南部「浦学、大宮東ら中心」
(出場42校、代表11校=10~15日・県営大宮ほか)
浦和学院、大宮東、市川口などシード校中心の争いが予想されるが、全体的に力が接近しており、波乱もあり得る。
浦和学院は主力が多く抜けたものの、打線は主将の小林を軸に、投手陣は佐藤、中山らの継投でつなぐ。大宮東は吉嶺、高山と投打の軸がそろう。市川口は双子の古川兄弟が要。
南稜は斉藤、野川、大宮西は安本ら夏のメンバーが多数残る。埼玉栄は近藤ら投手を含めた守備力が高い。投打にまとまっている浦和実、立教新座も評価が高い。
◇北部「本庄一、上尾など有力」
(出場36校、代表9校=9~16日・熊谷公園ほか)
夏の甲子園に出場した本庄一、新人戦優勝の上尾、準優勝の松山らシード勢が有力だ。
本庄一は甲子園メンバーが中心。左の軟投派エース設楽に、右の速球派萩原が好調だ。上尾は左腕の伊藤と三宅、右腕西舘の3本柱が心強い。松山は金子が投打の軸。
新人戦4強の成徳大深谷は右の牧野と鶴牧、左の酒井と投手陣が豊富。同じく4強の正智深谷、羽生実、寄居城北は攻守でそつがない。北本は主戦磯田の評判が高く、早大本庄は打力がある。
(埼玉新聞)