浦和学院の校門のそばには白鷺が羽を広げた石碑がある。「栄光の碑」と呼ばれ、1986年夏に甲子園でベスト4になったことなどを記念して作られた。裏に は、野球部3代目監督の故野本喜一郎氏の顔が刻まれている。野本氏は、上尾高校監督などを経て84年4月に浦学の監督に就任。86年に甲子園初出場に導く が、8月8日の開会式当日に64歳で病気で亡くなった。
野本氏の上尾高時代の教え子が現在の森士監督(46)。野本氏が亡くなる直前に「命に代えても甲子園に行きたい」と話した姿を今でも思い出すという。今年は森監督の就任20周年。座右の銘に野本氏の掲げていた「大胆細心」をあげ、恩師の思いを受け継いでいる。
(毎日新聞埼玉版)