【写真】投内連係の練習では3カ所に打席をつくり、バントシフトを繰り返す=23日午後、浦和学院高校グラウンド(埼玉新聞)
チームは23日、午後2時から同校グラウンドで約5時間の練習を行った。ウォームアップの後、前日と同じように投内連係を入念に繰り返した。アウトカウントと走者ごとに実戦を想定し、投手中心の守りをつくり上げることに時間を割いた。
その後はシートノック、野手陣はフリー打撃で調整し、投手陣はブルペンで投球練習を行った。
24日から27日まで静岡に遠征する。少しでも温暖な地で体を動かし、プレーできるような状態に近づけることが狙いとなる。森監督は遠征のテーマについて「とにかく連係プレーの充実を図りたい。練習内容はほとんど変わらないが、サインプレーも入れながらの試合形式になる」と話した。
主将の小林は「いつもと違う環境で練習したり、食事するのは甲子園も同じ。いつでもどこでも自分たちのリズムが出せるようにしたい」と、合宿生活に慣れることも必要であるとした。
◇レギュラー狙う1年生の笹川
急成長の1年生が調子を維持している。外野のレギュラー入りを狙う笹川は「木のバットで振っている分、スイングスピードが速くなった」と打力アップに自信を持つ。
新チームから主力組に入り、昨秋の県大会、関東大会は出場がなかったものの、「大会前の調子が良かった」という明治神宮大会では2試合とも8番左翼で先発した。
「打てれば試合に出られるし、準備はしている。何とかスタメンを取らないと」と同じく1年生の佐藤、石橋に続くレギュラー定着を目指す。
◇打撃成長し好感触 遠藤
コーチ陣も打撃の成長を認める二塁手の遠藤がフリー打撃で鋭い当たりを飛ばした。「恥ずかしい話だけど、外野の頭を越える打球が打てるようになった」と本人も感触をつかんできている。
昨秋は主に2番か9番でつなぎ役に徹した。甲子園では「バントだけではなく自分も打って好機を広げたい」と幅広い役割に対応するつもりだ。
遠征での個人目標は課題の守備力を上げることだ。「打率は3割でも守備は10割でないといけない。徹底的にやりたい」と向上心を燃やした。
(埼玉新聞)