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「ありがとう」を一球に:浦学’11センバツ戦力分析/中 守備

◇連係を意識し安定感 下半身強化で自信

 昨夏の新チーム発足時、前のチームからレギュラーとして残っていたのは、遊撃手の小林賢剛(けんごう)主将(3年)ただ一人だった。先発投手は固まっておらず、チームは手探り状態。森士(おさむ)監督から、チームの「要」に指名され、選手同士のミーティングで「勝ちたい気持ちを出してやろう」と言い続けてきた。

 1年秋から定位置を守る小林主将は「内野手をひっぱるなら自分が」と言い、「あいつの所に打たせれば必ずアウトにするという、ピッチャーに安心感を持ってもらえる遊撃手でいたい」と話す。

 チームの守備について、森監督は5段階で「3」を付ける。公式戦11試合で失策は九つと少ないが、森監督は伸びしろはあるとみている。小林主将も「バッテリーの配球の意図をくみ取る守備ができない時がある」と話す。送りバントの処理や走者を背負った時の守備は、投手と内野陣の連係が欠かせない。「連係がうまくいかないのは、技術ではなく、選手一人一人のイメージやゲーム勘が足りなかったから。しかし練習試合を重ね、ゲーム勘を取り戻し、状態は良くなっている」(小林主将)という。

 投手を支える森光司捕手(3年)と林崎龍也捕手(2年)も守備の要だ。共に、肩が強く、安定した送球を行える強みがある。

 森捕手は、08年夏に浦和学院の投手として甲子園に出場した兄大(だい)さん(20)の背中を追って入学した。入学にあたり、父である森監督には「徹底的に指導するぞ」と告げられた。プロ野球の試合をビデオで見たり、元楽天監督の野村克也氏の著書などを読みあさるなど、投手陣と配球を学んだ。また、副主将としても小林主将とともにチームを支える。

 林崎捕手は毎晩寝る前に、森監督のアドバイスや気付いたことを書きためた「配球ノート」を見返す。「守備の要として、投手が安心して投げられるような捕手になりたい」と頼もしい。

 この冬、選手は、足さばきと下半身の強化を目的に、足袋をはき、腰にロープで古タイヤをつないでノックを受ける練習などを積んできた。遠藤生(いくる)選手(3年)は「(捕球から送球までの)球の握り替えがうまくいかず、フォームを乱し、捕球と送球が連動しない」と悩んだ時期もあったが、春先の合宿期間中に守備のフォームを見直し、「自信を取り戻した」と話す。「甲子園の大舞台で、ピッチャーを支えるためにも1点を守り抜く守備をやりたい」と意気込んでいる。

(毎日新聞埼玉版)

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