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すべて勝利のために/中「経験豊富頼れる主将」小林賢剛遊撃手

 「入学したときは主将になるとは思っていなかったが、新チームが始まったとき自分がやると決めていた」。上級生が引退した後、ナインを引っ張れるのはこの男しかいなかった。1年生の秋から遊撃手の定位置を勝ち取り、同学年で唯一レギュラー。公式戦経験は豊富だった。それは森監督も認めるところだ。

 しかし、自分が主将でいいのか悩んだこともある。「秋の県大会はみんなに助けられっぱなしだった」。6試合で5打点とまずまずの成績を残したにもかかわらず、「自分が打って点を取った記憶がない」と3番の責任を感じていた。吹っ切れたのは関東大会決勝の東海大相模戦。「決勝だから思い切ってやろう」と開き直り、迷いないスイングで3安打を放った。

 群馬県出身で加須シニアに通っていた。父の興さんは社会人ラグビーの三洋電機でプレー。母のかほるさんは高校時代、バレーボール選手として全国大会に出場。兄の雄剛さんはサッカーの名門・静岡学園で主力だった。妹の沙織さんはバスケットボールの全国中学選抜に名を連ねる。

 種目は違っても運動能力の高さ、競技への妥協のなさは家族譲り。「誰より勝ちに飢えた選手として動じることなく、支えてくれた人に立派な姿を見せたい」。

 言葉、風格は浦和学院の主将ならでは。やはり背番号6はチームの精神的支柱だ。

(埼玉新聞)

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