【写真】選抜大会出場校発表を翌日に控え、気合の入った表情でアップする浦和学院ナイン=26日午後、浦和学院高校グラウンド(埼玉新聞)
第84回選抜高校野球大会(3月21日から12日間・甲子園)の出場32校を決める選考委員会が27日、大阪市内の毎日新聞大阪本社で開かれる。昨秋の関東大会で2連覇を達成した浦和学院の2年連続8度目の出場は確実。
東日本大震災で大きな被害を出しながらも昨秋の宮城県大会で準優勝し、困難な条件を克服するなど戦力以外の特色を加味する21世紀枠の候補になっている石巻工(宮城)が選ばれるか注目される。
21世紀枠は3校、一般枠では29校(東北地区の神宮大会枠1校を含む)を選出する。
27日は午前9時から21世紀枠候補9校の推薦理由説明会を実施。選考委員会総会で各地区別の選出校数を確認した後、21世紀枠特別選考委員会と地区別小委員会で出場校を選出する。午後3時に21世紀枠の3校から順次発表され、午後4時ごろまでには出場全32校が出そろう見込み。
◇吉報を待つだけ
発表を翌日に控え、浦和学院ナインは26日、同校グラウンドで午後2時30分から約5時間半、全体練習を行った。
昨秋の関東大会で2連覇を飾り、2年連続8度目の”選抜切符”獲得は濃厚。それでも、森監督は「選んでもらえるように準備してきたので、あとは吉報を待つだけです」と冷静に見据える。
選手は、普段と変わらず気合の入った表情で練習に取り組んだ。
アップ、キャッチボール後に、投手をつけたシートノックを実施。選手たちは、雪の影響で久々にグラウンドが使えた喜びをかみしめるかのように、軽快な動きを見せていた。その後は、ベースの踏み方を意識した走塁練習。室内練習場でバットを徹底的に振り込み、ウエートトレーニングで締めくくる密度の濃い内容だった。
昨年も選抜大会に出場した4番の笹川は「選抜で勝つために練習しているので特に意識はない。気付けば明日だった」と意に介さない。対照的だったのは1年生山口。期待の右腕は、「甲子園で活躍するために浦学に来た。発表が楽しみ」と、今から待ち切れない様子だった。
(埼玉新聞)