【写真】今季初の走者付きノックを受ける二塁手緑川(中央)ら浦和学院ナイン=21日午後、同校グラウンド(埼玉新聞)
選抜大会開幕を1カ月後に控えたナインは21日、午後2時から同校グラウンドで、約6時間の練習を実施した。
キャッチボール、トスなどの後、投内連係を組み込んだシートノックやさまざまな場面を想定したノックを、走者を付けて実践した。自らノックバットを握った森監督からは、「何が起こるか予測して動け」「足を使えてないぞ」などとげきが飛んだ。
その後、野手陣はマシンを3カ所に置いたフリー打撃、投手陣はピッチングは行わず、タイヤ引きトレーニングなどで下半身を強化。最後は、ウエートトレーニングで締めくくった。
ノックでは走者付きが今季初とあり、イージーミスや判断を間違える場面も多く見られた。森監督は「まだまだ慣れていないね。だんだん、実戦に合わせた練習をしていき、急ピッチで仕上げたい」と力を込めた。
◇緑川「久々」で苦戦
鉄壁の守備を誇るはずの二塁手緑川が、今年初めてとなった走者付きノックで苦戦した。
ゴロをはじいたり、送球が浮く場面も度々見られ、「(走者付きノックが)久々だったから感覚が鈍って、走者も目に入ってしまった」と、らしくない守備にやや渋い表情で振り返る。
それでも、今後は実戦を想定した練習が増えるだけに、「まずは自分のプレーを第一に。しっかり捕ってから投げるように一つずつやっていきたい」と気持ちを切り替える。
昨秋の公式戦12試合無失策の男が本領を発揮するのは、これからのようだ。
◇回復ぶりに安堵 渡邊剛
生命線である左手中指の肉が縦に割れ、投球を禁止していた1年生渡辺剛が順調に回復。投内連係では、フィールディングを難なくこなし、「特に問題なかった。もう大丈夫です」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
昨秋の関東大会では防御率0・00と好リリーフを見せ、チームの選抜出場に貢献した貴重な左横手投手だ。2日前から投げ始め、昨日はブルペンで軽くピッチングした。投げてないことで肩の筋力が多少弱まったようで「感覚を戻しながら投げていきたい」と徐々に仕上げていくつもりだ。
(埼玉新聞)