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浦和学院 快勝!8年ぶりに甲子園で校歌

◇浦和学院 快勝!8年ぶりに甲子園で校歌

 第84回選抜高校野球大会第1日第2試合は、浦和学院(埼玉)の3年生投手・佐藤が投打に活躍し、敦賀気比(福井)に10-2で快勝。浦和学院は04年の夏以来、8年ぶりに甲子園で白星を挙げた。

 関東大会2連覇の浦学は2回、1番竹村の犠飛で先制すると、続く3番佐藤が左前適時打で2点を追加し、序盤から流れを引き寄せた。

 佐藤は時折、ランナーを背負う場面も見られたが、伸びのある直球と緩いカーブをおりまぜたテンポの良い投球で凡打の山を築き、敦賀打線に反撃の糸口を与えず完投した。9回にはダメ押しとなる5点を追加した。

 昨秋の北信越大会の覇者・敦賀気比は先発・山本翔が立ち上がりから制球に苦しんだ。5回以降は立ち直りも見せたが、8回途中に負傷降板するまで6四球を許し、リズムに乗れなかった。

(スポニチ)

◇浦和学院 監督の期待通り完投 佐藤「ずっと甲子園で校歌が歌いたかった」

 甲子園で8年ぶりとなる勝利をもたらした浦和学院。先発の佐藤の表情は晴れ晴れとしていた。

 「ずっと甲子園で校歌が歌いたかったので嬉しい」。昨春は鹿児島実に逆転で敗れる苦杯をなめた。その悔しさをバネに今大会に挑んだ。

 森監督も「佐藤一人で行きたかった」とエースの完投は思い描いた通り。「一戦一戦、甲子園で戦ってチームが波に乗って強くなってくれることを信じる」と2回戦で当たる三重に対して闘志を燃やした。

(スポニチ)

◇久々の浦和学院 森監督「感無量」

 甲子園で久々の勝利に浦和学院・森士監督は「感無量」と表情を崩した。

 敦賀気比の先発・山本翔の早いストレートにも振り負けず、10得点の快勝。「長距離打者はチームにいない」と、選手に低めを意識して練習させてきた成果が、鋭い打球の安打につながった。「落ち着いて思い切りスイングしてくれた」と11安打10得点の打線に目を細めた。

(スポニチ)

◇浦学、無失策でエース佐藤援護

 浦和学院は無失策とエース佐藤拓也投手(3年)の打たせて取る投球を支えた。

 遊撃手の竹村春樹内野手(2年)は昨秋、12試合に出場し、チーム最多の3失策を記録。三遊間から一塁への送球など、課題克服に努めてきたという。2年生は「練習の成果が出てうれしい」と満面の笑みだった。

(日刊スポーツ)

◇「打投守」雪辱 浦和学院の佐藤

 吹きすさぶ寒風さえも、浦和学院の佐藤にとっては心地良かったに違いない。自分のリズムを崩すことなく、打って、投げて、守って、これまでの借りをきっちり返してみせたのだから。

 流れはバットで呼び込んだ。二回、直前の打者が四球で2死一、三塁。左打席に入り、セオリー通り初球を狙った。外角の直球を「センターから左方向に打ち返す思い通りのスイング」で捉えると、打球は低い弾道で左中間を割っていった。

 この一打をきっかけに投球のテンポも良くなる。得意のスライダーや沈む球などが低めに集まりだし、「気持ち良く投げられた」。強烈なゴロやライナーを体勢を崩しながらつかみ取る抜群の身のこなしも披露した。

 前回センバツでは、完投しながら7四死球に3暴投、2失策と大乱調。打っても内野安打1本で初戦敗退した。その後、スランプに陥って昨秋の関東大会、明治神宮大会ではエースナンバーを剥奪されもした。

 悔しさをばねに、3日に2度の200球投げ込み、さらに1日2000スイングを自らに課してきた。過酷なトレーニングを積んできたからこそ、「自信があった。いつも通りのプレーができた」。

 チームにとっては04年夏以来の甲子園勝利。だが、背番号1を取り戻した佐藤の表情は変わらなかった。「優勝するためにやってきた」。この程度の活躍で笑ってなどいられないだろう。

(毎日新聞)

◇実を結んだ「左腕対策」 久々の甲子園白星

 左腕山本翔の初球を狙いすまし、鋭く振り抜いた。浦和学院は二回、犠飛で先制した後、なお2死一、三塁で3番佐藤が快打。左中間への二塁打で2者をかえし、主導権をがっちりと握った。

 佐藤は「四球の後だったからストライクを取りにくると思った。積極的な打撃ができてよかった」と満足げ。昨秋の「屈辱」を契機に、チームは左投手攻略の練習を徹底。その成果でもあった。

 昨秋、関東大会王者として臨んだ明治神宮大会。準々決勝で、好投手の左腕浜田を擁する愛工大名電に1-8と完敗。以来、佐藤は浜田をイメージし、それまで日課としていたスイング1000回を倍の2000回に。素振りやティー打撃を繰り返した。苦しい練習が、甲子園で実を結んだ。

 1年秋から主戦投手で、俊足の好打者でもある佐藤。この日は2失点完投と投打に活躍した。

 全国区の強豪として知られる浦和学院だが、選抜大会の初戦突破は2003年大会以来で、夏も出場した過去3大会で初戦敗退。トンネルを抜けた森監督は「感無量」と興奮を隠せなかった。久々の甲子園勝利は、11安打で10得点の快勝。弾みがつきそうだ。

(時事通信)

◇つなぎの9番が3安打 浦和学院の緑川

 浦和学院の9番緑川が3安打を放った。2回、犠打が悪送球を誘って好機を広げて2点目のホームを踏むと、4回は追加点の口火となる三塁打。「最初に決めて、勢いに乗れた」。普段はつなぎ役に徹するが、相手投手との相性が良く、打つ自信があったという。「次もしっかり上位につなげたい」

(朝日新聞)

◇浦学堅守!内野ゴロ16無失策

 浦和学院(埼玉)が10-2と敦賀気比(福井)に大勝し、04年夏以来、8年ぶりに甲子園で初戦突破した。森士(もり・おさむ)監督(47)は「感無量です。相手のミスにつけ込めた。佐藤が昨年冬の悔しさを晴らしてくれた」と、9回2失点完投した佐藤拓也投手(3年)を絶賛した。

 16の内野ゴロを量産した佐藤を支えたのは、無失策で応えた野手陣だ。遊撃で9つのゴロをさばいた竹村春樹内野手(3年)は「あれだけ飛んで来たのは久しぶり。守備は自信がある」。打撃でも2回に先制となる左犠飛を打ち、攻守に輝いていた。

(日刊スポーツ)

◇エース復活、投打に活躍 浦学、甲子園連敗6でピリオド

 全27のアウト中、内野ゴロが16。「僕は打たせて取る投手。どれだけ低めに切れのいい球を投げられるかが勝負」という浦和学院の佐藤が会心の投球で2失点の完投勝ちを収めた。

 昨秋は不調にあえぎ、埼玉県大会で優勝後、背番号「1」を剥奪された。下級生投手らの奮闘で関東大会を制覇し、選抜出場を確実にすると、「全国の舞台で力を発揮したい」との一心で冬場の練習に取り組んだ。

 下半身強化のための走り込みや1日200球の投球練習のほか、主力打者として連日2000回の素振りを続けた。再び背番号「1」を付けたこの日は二回に先制の2点適時二塁打を放ち、バットでも貢献した。

 昨年末にチームで宮城県石巻市の被災地を訪れ、小学生や保育園児らと交流した。「何不自由なく野球ができるのは当たり前じゃないと知り、野球への取り組みが変わった」

 女房役の林崎もその変化に気づいていた。「今までは他人を寄せ付けなかったが、相手の話を聞くようになった」。この試合も「体が突っ込んでいる」という林崎の指摘でフォームを修正し、九回を投げきった。

 最近初戦負けが続いていたチームの甲子園での連敗も6で止めたが、マウンドでは最後まで淡々とした表情だった。「あくまで優勝、日本一を取るために来たので」と右腕は言葉に力を込めた。

(産経新聞)

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