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157チーム 熱闘の序章 対戦組み合わせ決まる

 第94回全国高校野球選手権埼玉大会(朝日新聞社、県高野連主催)の組み合わせ抽選会が19日、さいたま市大宮区で開かれた。出場チームは三つの連合チームを含む157。初戦突破や甲子園出場など、それぞれの目標に向かって156試合を繰り広げる。開会式は7月11日午前11時から県営大宮球場で行われる。

 抽選会場となった市民会館おおみやには早朝から多くの選手たちが詰めかけ、午前9時ごろには入り口付近に長い列ができた。

 一番乗りしたのは大宮南の小島千輝主将(3年)とチームメート3人。開場を待ちながら練習方法を教えあうなど野球談議に花を咲かせていたという。「とにかく1番になりたかった。この勢いを試合につなげていきたい」と話した。

 抽選は春の県大会の上位に入ったシード校から始まり、その後、各校の主将たちがステージ上で番号札を引いた。

 シード校入りしなかった実力校がくじを引き、番号が読み上げられると、その度に会場はどっと沸いた。

 少子化の影響などで、部員が足りず公式戦に出られない学校が全国的に多いことから、今大会から学校の統廃合に関係なく、部員不足でも出場が認められることになった。

 週2回ほど合同練習ができることなどの条件を満たせば認められる。今大会には「幸手・幸手商」「越生・鶴ケ島清風」「福岡・自由の森・上尾鷹の台」の3チームが申請し、異なる学校同士の連合チームとして出場することになった。

 公式戦に挑むのは初めてという越生・鶴ケ島清風の木村真司主将(2年)は「ドキドキする。大きな舞台で試合ができる。両校の選手が心を通じ合えるようにし、少しでもいいチームにまとめていきたい」と抱負を語った。

 開会式直後の開幕戦に出場する本庄の佐藤大樹主将(3年)は「観客の多い試合は緊張しそう。いい試合をしたい」。一方の深谷一の高木大樹主将(3年)は「チームワークが持ち味。大舞台を楽しみながら戦いたい」と話した。

 県高野連に加盟している吉川、鴻巣の2校は出場を見送った。

◇選手宣誓「驚いたが光栄」「94」引きあてた慶応志木・大桃主将

 「慶応志木高校、94番」。アナウンスが響くと、大きな歓声が広がった。大会回数と同じ数字を引き当て、選手宣誓に決まったのは慶応志木の大桃幹主将(3年)。信じられないという表情のまま、壇上から降りてきた。

 チームが順当に勝ち上がっていくため、験担ぎのつもりでいつも捕球している左手で引いた。「予想していなかったので驚いたが、とても光栄。作文が苦手なので、チームの仲間と話し合い、大会にふさわしい宣誓を考えたい」

 二塁手の豊重翔大選手(3年)は「もしかしたら引くかも知れないと思っていた。周囲に不安を見せないタイプだが、緊張せずにいつも通りにやってほしい」とアドバイス。柴田康男監督(54)は「春の県大会でチームは不調だった。何かきっかけが欲しかったので、これでチームに勢いが出ればいいと思う」と話していた。

◇南陵ブロック 花咲徳栄入り激戦模様

 春の県大会で優勝した南稜のほか、昨秋4強の浦和学院と花咲徳栄が入り、激戦模様になりそうだ。

 南稜は敵失などからそつなく得点を重ね、主戦高瀬、佐野ら投手陣を中心に守り抜くスタイル。春の県大会の決勝戦では、埼玉栄から数少ない好機で敵失を誘い、大量得点につなげて制した。

 今春の選抜大会で8強入りした浦和学院は、けがに苦しんでいた投手陣が回復した。持ち前の強力打線は健在で、春夏連続の甲子園出場を目指す。

 花咲徳栄は春の県大会で初戦の川口戦に惜敗したものの、主戦高橋や小栗、小暮ら投手が順調な仕上がりを見せている。巻き返しに3年生がチームを引っ張る。

 地区大会シードながら南稜に初戦で敗れた大宮西や、好投手の小松を擁する越谷北も上位を狙う。

◇川口ブロック 実力ある公立勢そろう

 春の県大会で、右の本格派の高窪を擁する川口は、初戦の花咲徳栄を破って勝ち上がり、4強に進出した。チーム全体では派手さはないものの、丸山や関本、三浦ら上位打線がしっかり相手投手を攻略。走塁など堅実なプレーも安定していた。春の勢いをそのまま維持して夏に向かいたい。

 松山は直球135キロが武器のエース岡本を中心に金子、笹沼ら投手陣が踏ん張る。ミート力がある主軸の清水や斎藤、金子らの勝負強さには定評がある。投打が絡み合って、試合を有利に展開していく。

 県大会を堅実なプレーで8強に勝ち上がってきた所沢商は、あと一歩で川口に関東大会出場を阻まれた。ブロックを順当に勝ち進み、リベンジに燃えている。

 エース田中を擁する市立浦和や、越谷南など力のある公立勢もそろっている。聖望学園に勝った昌平や、正智深谷も侮れない。

◇埼玉栄ブロック 重量打線の聖望が挑む

 春の関東大会で4強入りを果たした埼玉栄が、14年ぶりの甲子園出場を目指す。上位打線に神山、猪野、浜崎ら左の好打者を並べ、先行逃げ切りの攻めを展開する。投手陣は、主戦本間、佐藤大の左右をそろえており、後半まで守りきれれば必勝パターンだ。

 聖望学園は川畑、原田ら投手陣が充実し、小林や田浦ら重量打線も威力十分。春の県大会では、初戦を延長15回で惜敗しており、その雪辱に燃えている。

 西武文理は、優勝した南稜と県大会の2回戦で延長戦にもつれ込む接戦を演じ、粘り強さが持ち味。成徳大深谷、狭山ケ丘、秀明英光なども上位進出をうかがう。

 来年度に統合が予定されている幸手、幸手商の連合チームのほか、部員が足りなかったり、統廃合で学校が誕生してからこれまで出場機会がなかったりした鶴ケ島清風と越生が連合チームを結成し、悲願の1勝を目指している。

◇春日部東ブロック 3校連合チームも登場

 春の県大会準々決勝で、再試合や雨天によるノーゲームで3日間もの激戦の末、昨秋王者の浦和学院を破った春日部東が悲願の初優勝を狙っている。

 投手陣は田中、熊谷だけでなく、丹羽や小貝ら3、4番手が成長し、夏に向けて充実してきた。主軸の若月や西村の活躍で、勝ち進みたいところだ。

 春日部共栄は板倉、鎌田ら打線のパワーは十分。青木や西沢ら投手陣が打線に応えるように試合をまとめることができれば、十分、優勝できる実力があるチームだ。2005年以来の甲子園出場を目指す。

 春の県大会は初戦で負けながら、夏の甲子園に2度出場した本庄一は不気味な存在。古豪の上尾は主戦菊池を擁し、1998年の滑川以来、公立校で甲子園出場を目指す。福岡、自由の森、上尾鷹の台の3校連合チームの目標は、まず1勝という。

(朝日新聞埼玉版)

◇浦学、春日部東が有力 埼玉展望

 今春センバツ8強に入った浦和学院と、春の県大会準々決勝で浦和学院を破った春日部東が有力候補。昨秋から急成長を遂げた南稜、パンチ力のある打撃が持ち味の高橋亮介捕手(3年)を擁する埼玉栄のAシード校が続く。昨夏代表の花咲徳栄にも注目だ。

(日刊スポーツ)

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まとめwoネタ速neo
まとめwoネタ速neo
2012年6月21日 7:17 AM

まとめtyaiました【157チーム 熱闘の序章 対戦組み合わせ決まる】

 第94回全国高校野球選手権埼玉大会(朝日新聞社、県高野連主催)の組み合わせ抽選会が19日、さいたま市大宮区で開かれた。出場チームは三つの連合チームを含む157。初戦突破や甲子園出場など、それぞれの目標に向かって156試合を繰り広げる。開会式は7月11…

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