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阪神・今成亮太捕手(26期生)、思わず号泣!6戦目やっと勝った

 新天地での“初仕事”に感極まった。阪神・今成がスタメンマスク5連敗を経て初勝利をつかんだ。大きな瞳からとめどなく涙があふれた。

 「うれしいです。ちょっと恥ずかしいですけど、本当にうれしかった…。(涙は)プロに入ってからは初めて。迷惑をかけてしまっていたので」

 ここまでの道のりのように、苦難に満ちたゲーム展開。先発スタンリッジは毎回のように得点圏に走者を背負い、七回からの継投でもピンチの連続だった。それでも、必死のリードで「0」を並べることに貢献した。

 九回に守護神・藤川が投入されると、小宮山に役目を譲った。ベンチからハラハラの最後を見守り、チームと“自身の”連敗が止まったのを確認すると、涙腺は決壊するしかなかった。

 4月28日に若竹とのトレードが発表され、日本ハムから移籍。5月20日の楽天戦(甲子園)で初めて虎のスタメンマスクを任されたが、この日まで先発した5試合の最終的な失点の平均は「6・8点」。6日からの巨人3連戦(東京D)もすべてにスタメン出場したが3連敗。それでも指揮官は打撃面を評価し、今成の名をこの日のラインアップに書き込んだ。

 憧れの人にかけられた言葉が、今も今成を支えている。昨季の初スタメンマスクだった6月29日のロッテ戦(札幌D)。先発はルーキーだった斎藤。満を持して挑んだが、敗れた。注目された斎藤も7回7安打4失点でプロ初黒星がついた。肩を落とす今成に、試合後、「どうやった?」と声をかけたのは、ダルビッシュ(米大リーグ・レンジャース)。「まだ足りないとわかりました」と返した今成を諭すように、エースは「今の気持ちを忘れるなよ」と肩を叩いた。練習の取り組み方などもすべて含めて「尊敬できる先輩」だと目を輝かせる。今もテレビの向こうの英雄にエールを送る。

 「ピンチの連続でしたけど、九回のあそこでマスクをかぶらせてもらえるようになりたい」

 チームから、全幅の信頼を得るのはまだまだこれから。虎戦士としてようやく産声をあげた今成が、チームの逆襲を支える。

http://www.sanspo.com/baseball/news/20120711/tig12071105030012-n1.html

(サンスポ)

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