【写真】試合を想定し、シート打撃で打球を処理する佐藤(右)ら浦和学院ナイン=9日午前、兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンター(埼玉新聞)
高崎商との初戦を2日後に控えたナインは9日、兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンターなどで約4時間の練習を行った。
アップ、キャッチボール、シートノックに続き実施したシート打撃では控え組に山口、佐藤の両右腕が対した。特にエース佐藤の登板時には、高崎商が攻撃に足を絡めてきた場合を想定。森監督から「動いてくることを予測して集中しろ」「イメージが足りない」などとげきが飛ぶ中、エンドランやスクイズを仕掛けてきた際の守備の対応に力を注いでいた。
佐藤は「けん制球を入れたり、ボール球をうまく使って打ち取りたい」と肝に銘じた様子。二塁手で先発出場の可能性がある森戸は「盗塁やエンドランでは早く動きすぎず、バットに球が当たった瞬間に動きたい」と本番に生かすつもりだ。
この日の練習では、幾度となくプレーを止められ、森監督に奮起を促される場面が多かった。主将の明石は「もっと一球の重みを感じなければ」と反省。「投手が苦しい時に、野手がどれだけ助けられるか。足元を固めていきたい」と一体感の重要性を強調していた。
◇浦和学院・森士監督、高崎商・富岡潤一監督対談「1点しのぎ合う戦い」
4日目の第1試合(11日、午前8時)で対戦する浦和学院の森士(おさむ)監督と高崎商の富岡潤一監督が対談し、互いのチームの印象や意気込みなどを語った。
―相手の印象。
森「古豪で県を代表する学校」
富岡「全国でも名が知れ渡っている強豪。選抜でもベスト8に入り、とても力がある」
―警戒する選手。
森「エースの関君。彼を攻略できないことには先は見えてこない。打者では1番の内田君。柔らかい打撃をする」
富岡「全員の経験値が高いが、中でも佐藤君は投打で身体能力が高い」
―鍵を握る選手。
森「佐藤が中心。ただ彼を取り巻く前後の選手。打者なら2、4番。守備でもセンターラインが機能すれば、勝機は見えてくる」
富岡「なかなか打てないので、県大会同様に関が粘り強く投げてくれるか」
―予想される試合展開。
森「間違いなくロー(スコア)ゲーム。投手を中心にお互いが1点をしのぎ合う戦いになる」
富岡「中盤までピンチをしのいで、接戦に持ち込めれば理想的」
―チームの仕上がり、雰囲気。
森「選抜は開幕日でバタバタした中での試合だったが、今回は日程的にはいい。選手たちもリラックスして、いい時間を過ごせている」
富岡「ここまでけが人はいないし、体調も崩してる選手もいない。万全の状態で迎えられそう。この場所で試合できる喜びを感じながらやりたい」
(埼玉新聞)