舞台は甲子園から世界へ―。18U(18歳以下)世界野球選手権が30日から9月8日まで、ソウルで行われる。日本が出場するのは8年ぶり。浦和学院の佐藤、笹川ら春夏の甲子園大会で活躍した選手で編成された高校日本代表が初優勝を狙う。
メンバーはほぼ“オールスター”だ。投手では春夏連覇を達成した大阪桐蔭のエース藤浪、160キロ右腕の大谷(岩手・花巻東)、大型左腕の浜田(愛知・愛工大名電)の「ビッグ3」が集結。打者も3季連続準優勝の光星学院(青森)の中軸を担った田村、北條らが選ばれた。
夏の甲子園で奪三振ショーを演じた桐光学園(神奈川)の2年生左腕、松井は秋季大会との兼ね合いで外れたが、指揮を執る小倉監督(東京・日大三)も「使うのが大変」と笑う豪華布陣。藤浪は「内容ではなく、勝てるピッチングをしたい」と初優勝に意欲を燃やす。打者は木製バット、投手は国際球への対応が鍵を握る。
同選手権は予選や本大会が夏の甲子園と日程が重なるため、これまで十分な選手編成が難しかった。だが、アジア開催の今回は日本の出場を望む声も大きく、日本も吉永(日大三-早大)らを擁して昨年のアジア選手権で優勝し、切符を手にした。
前回出場した2004年はダルビッシュらを中心に臨んだが、準優勝だった。1次リーグはカナダ、台湾、パナマ、チェコ、イタリアと同じB組。30日の初戦ではチェコと対戦する。
(埼玉新聞)