18U世界野球選手権第8日は7日、韓国のソウルで2次ラウンドの最終戦を行い、日本は米国と対戦。5-10で逆転負けし、第1ラウンドから持ち越した対戦成績を含めて2勝3敗となり、決勝進出は果たせなかった。日本は8日の5-6位決定戦で韓国と対戦する。
日本は3回1死から1番の森友哉(大阪桐蔭)が四球で出塁。制球を乱した米国の先発・タッコリーニが暴投を連発し、ノーヒットで先制。さらに2死満塁から6番・水本弦(大阪桐蔭)が代わったデービスから押し出し四球を選んで1点を追加した。4回にも1死一、三塁からワイルドピッチで1点と、相手のミスを着実に得点につなげた。
しかし、3回まで無失点と踏ん張っていた先発・神原友(東海大甲府)が、4回2死二、三塁から左前適時打を浴びて2失点。5回には浜田達郎(愛工大名電)が2番手で登板したが、先頭打者に四球を与えると、小倉全由監督(55=日大三)はすぐに大塚尚仁(九州学院)にスイッチ。2死三塁からワイルドピッチで1点を与え、同点に追いつかれてしまった。
日本は5回に1死二、三塁から3番・田村龍弘(光星学院)の左犠飛で勝ち越し。さらに2死三塁から4番・大谷翔平(花巻東)の一塁内野安打でリードを2点に広げたが、6回に1点を失い、1点差で迎えた7回から3連投となるエース藤浪晋太郎(大阪桐蔭)が登板。
ところが、いきなり連続失策でピンチを招き、無死二、三塁から一ゴロで本塁投入した三走に“体当たり”された捕手の森が負傷。治療のための中断でリズムが崩れたのか、直後に藤浪が連打を浴びて結局この回4失点。日本は9回にも2点を失い、力尽きた。
(スポニチ)
◇第2ラウンド・最終戦
日本
002102000=5
00021142x=10
韓国
【日】神原、浜田、大塚、藤浪、城間
【米】タッコリーニ、デービス
【日本先発メンバー】
1(捕)森
2(一)金子
3(三)田村
4(左)大谷
5(右)笹川
6(中)水本
7(指)田端
8(遊)北條
9(二)伊与田
先発投手 神原
◇浦学選手の成績
笹川選手が5番ライトで先発出場し、第1打席は遊ゴロ、第2打席は死球、第3打席は空振り三振、第4打席は遊ゴロ、第5打席は左飛と4打数ノーヒットに終わった。しかし、守備では二回裏1死二塁、7番の右前安打で本塁を狙った二塁走者を笹川の好返球でタッチアウトにし、八回裏無死一塁の場面では3番の当たりをスライディングキャッチするなど好守備を見せた。
<1回>
米国先発は右腕のタッコリーニ。ガッチリとしたパワー型の投手。
日本は1番森は四球。2番金子は三ゴロ併殺打。3番田村は右前安打。2死一塁。4番大谷は投ゴロに倒れ無得点。
日本先発は右腕の神原。今夏甲子園ベスト4。
米国は1番が投ゴロ。2番は一ゴロ。しかし神原がベースカバーに入っておらず内野安打。1死一塁。3番は140キロ直球で浅い右飛で2死一塁。4番はスライダーで右飛。無得点。
<2回>
日本は5番笹川が遊ゴロ。6番水本も遊ゴロ。7番田端はストレートの四球。8番北條は遊ゴロで無得点。米国の遊撃手、アローヨが堅実な守り。
米国は5番がスライダー見逃し三振。6番は三ゴロ失策。1死一塁。すかさず二盗成功。7番は右前安打。二塁走者が本塁を狙ったが笹川からの好返球でタッチアウト。2死二塁。8番は四球。9番は低めのスライダーで空振り三振。無得点。
<3回>
日本は9番伊与田が三ゴロ。1番森は四球。暴投で二進。2番金子は空振り三振。3番田村の初球に再び暴投。森は三進。田村はストレートの四球。2死一、三塁。4番大谷の初球にまたしても暴投。森が生還し日本が先制した。大谷は四球で一、二塁。5番笹川の初球にまた暴投。二、三塁。これが4個目の暴投。捕手が止めきれない。笹川は死球で満塁。ここで監督がマウンドへ向かい投手交代。2番手の右腕デービスが登板。6番水本はストレートの四球で2点目。7番田端は空振り三振で攻撃終了。
米国は1番が低めスライダーを振って三振。2番は一ゴロ。3番もスライダーで空振り三振。4個目。3者凡退。
<4回>
日本は8番北條が粘って四球。9番伊与田は送りバントを決め1死二塁。1番森は左前安打。一、三塁。2番金子は1-1からスクイズしたがファウル。金子は空振り三振したが暴投になり北條が生還。3点目。3番田村は三ゴロ。一塁への送球が高く失策。一、三塁。4番大谷は遊直で攻撃終了。
米国は4番が投ゴロ。5番は遊撃内野安打。これが3本目のヒット。6番は四球で1死一、二塁。ここで小倉監督がマウンドへ向かいひと呼吸。7番は二ゴロ。2死二、三塁。8番は左前安打。まず1点。二塁走者のタイミングはアウトだったが左翼大谷の送球が三塁側にそれ2点目。打者走者も三塁へ。9番は遊ゴロで攻撃終了。
<5回>
日本は5番笹川が空振り三振。6番水本は中越え二塁打。しかし二塁オーバーランでタッチアウト。痛い走塁ミス。7番田端は四球。8番北條は空振り三振で無得点。
日本は神原に代え2番手、左腕浜田が登板。ビッグ3の1人。今大会初登板。
米国は1番がストレートの四球。ここで小倉監督が登場し、3番手の左腕大塚にスイッチ。2番は送りバントを決め1死二塁。3番の2球目に二塁走者が三盗成功。1死三塁。3番は二ゴロ。2死三塁。4番を追い込んだがスライダーが暴投になり3-3同点。4番は四球、二盗成功。5番は四球で2死一、二塁。6番は遊ゴロに仕留めた。
<6回>
日本は9番伊与田が四球。1番森は左翼越えのエンタイトル二塁打。無死二、三塁。2番金子はナックルカーブで空振り三振。3番田村は左翼へ大きな犠飛。伊与田が生還し4-3と勝ち越し。なおも2死三塁。4番大谷は一塁へ適時内野安打。5-3。直後にけん制死も2点を勝ち越した。
米国は7番が見逃し三振。8番は死球。9番は四球で1死一、二塁。1番は左前適時打。1点返し4-5。なおも一、二塁。2番は死球で1死満塁。3番は遊ゴロ併殺打。1点で食い止めた。
<7回>
日本は5番笹川が遊ゴロ。6番水本は四球。7番田端に代打高橋。三ゴロ併殺打で無得点。
日本は藤浪が登板。3連投。逃げ切れるか。
藤浪は150キロ台直球を連発も4番が遊ゴロエラー。無死一塁。5番も遊ゴロ。しかし北條が一塁へ悪送球。無死二、三塁。三塁走者とボールを持たない三塁手が激突し、米国側は走塁妨害ではないかと抗議。しかし受け入れられず二、三塁で続行。6番は一ゴロ。金子から本塁へ送球しタッチアウト。三塁走者に体当たりされた森が負傷し試合が中断。アイシング治療した森が復帰。1死一、三塁。7番は右前に痛烈なヒット。三塁走者生還し5-5同点。藤浪、打たれた。なおも一、二塁。8番は右前安打。二塁走者が本塁へタックルスライディング。森、捕球できず5-6。逆転を許した。なおも二、三塁。9番の時、高め直球を捕手が後逸。7点目。1死三塁。9番の二ゴロの間に8点目。1番は三振で攻撃終了。
<8回>
日本は8番北條が空振り三振。9番伊与田は三塁前へバント安打を決め1死一塁。1番森は投ゴロ。鋭い打球だったがたたき落とす。二封で2死一塁。ここで森に代走菅原。2度に及ぶ体当たりを受け満身創痍(そうい)。2番金子は右飛で無得点。
日本は田村が捕手に。
米国は2番が振り逃げで出塁。3番は右飛。笹川がスライディングキャッチ。1死一塁。4番の時暴投。一塁走者が一気に三塁へ。4番は四球で1死一、三塁。ここで藤浪は降板。5番手の城間が登板。5番はエンドラン。遊撃へボテボテのゴロで一塁内野安打。9点目。三塁を狙った一塁走者はタッチアウト。2死一塁。6番の時二盗。捕手の悪送球で2死三塁。6番は一ゴロ。しかし一塁手から投手への送球がそれ失策。10点目が入った。7番の時、二盗。2死二塁。7番は二ゴロで攻撃終了。
<9回>
日本は3番田村が二飛。4番大谷は投ゴロ。5番笹川は左飛で試合終了。
(日刊スポーツ)
◇9月7日の全試合結果
台湾3-1コロンビア
カナダ3-9韓国
米国10-5日本
◇第2ラウンド最終順位
1位 米国 3勝2敗 得失点率+0.15(得5/19-失2/19)
2位 カナダ 3勝2敗 得失点率 0.00(得6/19-失6/19)
3位 台湾 3勝2敗 得失点率-0.17(得7/18-失10/18)
4位 コロンビア 2勝3敗 得失点率+0.27(得6/18-失1/18)
5位 日本 2勝3敗 得失点率-0.06(得4/18-失5/18)
6位 韓国 2勝3敗 得失点率-0.22(得3/18-失7/18)
※2チームが勝敗数で並んだ場合は当該チーム同士の直接対決の成績によって決まる。3チームが勝敗数で並んだ場合は当該チーム同士の得失点率、チーム自責点、チーム打率、コイントスの順で順位が決定する。
※得失点率=得点率(全得点/全イニング数)-失点率(全失点/全イニング数)