◇怖さ知り、一球を大事に 高田涼太選手(2年)
あの試合を忘れることができない。
昨夏の甲子園の天理(奈良)戦。二回2死三塁で、三塁線に転がった打球への反応が遅れ、右ふくらはぎを直撃した。打球が転がる間に走者は生還し、追加点を許した。その後も加点され、チームは敗退した。「一球で試合が動く怖さを知りました」
悔しさをバネに猛練習を重ね、プレーの精度を高めた。昨秋の公式戦13試合で20安打を放ち、打率4割3分5厘の高打率を記録。チーム一の11打点をたたき出し、中軸の役割を果たした。「甲子園でも一球を大事にしたい」と誓う。
◇練習大切に本番へ臨む 竹村春樹選手(2年)
甲子園に2度出場するなど、大舞台の経験が豊富な選手の一人。しかし初めて出場した昨春のセンバツでは、緊張で思うようなプレーができなかったという。「練習で常に自分が求めている以上のものを意識しなければならない」。練習の大切さを実感した。
昨秋の公式戦。練習の成果が成績となって表れた。守備機会の多い遊撃手にもかかわらず、13試合で失策はゼロ。チーム最多の4盗塁を決めた。6長打を放ち、確実性に加えパワーも身に着けた。
本番に向けてさらに練習を積み重ね、憧れの先輩を超える「日本一」を目指す。
(毎日新聞埼玉版)