【写真】自分の守備位置へ勢い良く飛び出す浦和学院ナイン=14日午後、同校グラウンド(埼玉新聞)
第85回選抜高校野球大会(22日から13日間・甲子園)の組み合わせ抽選会は15日午前9時から、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで行われる。
同一地区からの出場校同士は少なくとも準々決勝まで、北海道、東京、大阪、高知など同一都道府県から2校出場している場合は決勝まで対戦しないように振り分ける。決勝までこの抽選で決めたトーナメントで実施する。
21世紀枠の出場校は、遠軽(北海道)が北海道地区、東日本大震災の津波で学校が壊滅的な被害を受けた、いわき海星(福島)は東北地区、益田翔陽(島根)は中国地区、土佐(高知)は四国地区に入る。開会式での選手宣誓は出場36校の主将全員による抽選で決まる。
◇闘志燃やし決戦の地へ
15日に関西入りするチームは14日、同校グラウンドで出発前最後の練習を行った。
午前は各自が課題に取り組み、午後からは走者付きノック、シート打撃など約5時間の全体練習に汗を流した。練習の合間には、道具や荷物をトラックに積み込んだ。
森監督、富岡部長、山根主将は15日の組み合わせ抽選会に先立って、監督、部長会議、キャプテントーク出席のため、この日に大阪入り。メンバーと帯同選手らは15日朝の新幹線で兵庫に入る。甲子園練習、東洋大姫路(兵庫)鳥羽(京都)ら関西の強豪校との練習試合でチームを仕上げ、22日の開幕に万全を期す。
いよいよ決戦の地に出発とあって、ナインはいつもにも増して気合の入った表情を見せた。捕手西川は「ワクワクする。『甲子園が始まるんだな』と実感が湧いてきました」と胸を高鳴らせる。右腕山口は「やってやるという気持ちしかない」とリベンジへ、静かに闘志を燃やした。
二塁のレギュラーとして初めて夢舞台に立つ贄(にえ)は、猛練習の日々を振り返りながら「グラウンドで恩返しするためにも日本一になって、ここに戻ってきたい」と、感慨深げに自分の守備位置を眺めていた。
(埼玉新聞)