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浦和学院、精度高め春夏連覇へ 今大会、好投・猛打印象づけ 

 センバツで初優勝した浦和学院。創部35年目で悲願の日本一となったチームの今大会の戦いぶりを振り返るとともに、今後の目標を聞く。

◇投手陣

 エースの小島和哉投手(2年)は全5試合で先発、計42回を投げて3失点とほぼ完璧な投球を披露。西川元気捕手(3年)の強気のリードに応え、内角の厳しいコースを攻めて相手打者を翻弄(ほんろう)する場面が目立った。小島投手は「甲子園の雰囲気にのまれることはなかった。昨夏の経験が生きた」と振り返る。昨夏の甲子園を経験した山口瑠偉投手(3年)も安定した投球を見せ、2試合を無失点に抑えた。小島投手は「甲子園では粘り強く投げられたと思う。夏に向けて立ち上がりの投球を安定させたい」と話す。

◇打撃

 5試合で放った安打は計59。3回戦からの4試合はすべて2ケタ安打を記録した。決勝の済美(愛媛)戦は好投手の安楽智大投手(2年)を打ち崩して計18安打で17点を奪い、「強打の浦学」を印象づけた。中でも高田涼太選手(3年)は、大会記録に並ぶ3試合連続本塁打を放つなど長打力が際立った。また山根佑太主将(3年)は全5試合で打点を挙げ、勝負強い打撃を見せた。山根主将は「試合をする度に雰囲気に慣れてきて一人一人が力を発揮できたと思う」と分析する。

◇夏に向けて

 今大会、サインミスで走者がアウトになるケースや、バントを失敗するケースが相次いだ。竹村春樹選手(3年)は「接戦では小さなミスが勝敗を分ける。勝負どころでしっかりチャンスをものにできるようにしたい」と気を引き締める。県内は、昨秋の県大会で完敗した花咲徳栄など強豪校がひしめくだけに、森士監督は「夏が本番。強いチームが勝つとは限らない。『勝ったチームが強い』と言われるような記憶に残る試合がしたい」と意気込む。県勢として45年ぶりに優勝した浦学。さらにプレーの精度を高め、春夏連覇を目指す。

(毎日新聞埼玉版)

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