春季県高校野球大会第6日は4日、県営大宮球場で準決勝が、花咲徳栄-埼玉栄(10時)鷲宮-浦和学院(12時30分)のカードで争われる。ここまで選抜大会出場の浦和学院、花咲徳栄のAシード勢が順当に勝ち進み、埼玉栄は2年連続、鷲宮は唯一の公立校と注目は集まる。決勝を懸ける熱戦の行方を探った。
◇継投濃厚 先取点が鍵 花咲徳栄×埼玉栄
【写真左】準々決勝で先頭打者本塁打を放つなど、好調な埼玉栄打線をけん引する1番神山
【写真右】花咲徳栄のエースナンバーを背負う小暮は、制球力で勝負する(埼玉新聞)
花咲徳栄が投打で圧倒し、5-0で勝った昨秋準々決勝の再戦。両校とも継投が濃厚なだけに先取点を奪えるかが鍵だ。
埼玉栄は上位打線が好調。花咲徳栄の先発が予想される右腕小暮は、準々決勝で先頭打者アーチを放った神山の出塁を阻止し勢いを止めたい。逆に埼玉栄は溝呂木、酒井の3、4番の前に走者をためられるか。花咲徳栄は2番松本~6番山本竜が準々決勝で複数安打と相変わらずスイングが鋭い。埼玉栄は左腕小島、右腕芝崎らが四隅を突き、打たせて取りたい。
◇強力打線に挑む大塚 鷲宮×浦和学院
【写真左】甲子園を席巻した強力打線に挑む鷲宮のエース大塚はバックを信頼し、打たせて取りたい
【写真右】準々決勝で2安打を放った浦和学院の4番高田。序盤の集中打で早々に勝負を決めたい(埼玉新聞)
地区大会1回戦からの5試合を一人で投げ抜いている鷲宮のエース右腕大塚(45回11失点)が浦和学院の強力打線を封じられるかが最大の焦点。
粘りが身上の大塚は右打者外角へのスライダーが生命線。浦和学院は右打者で占める3~5番・山根、高田、木暮が踏み込んで捉えられるか。竹村、贄(にえ)の左の1、2番が口火を切りたい。
先攻・鷲宮、後攻・浦和学院の構図が確実。鷲宮は好調な1番橋本を筆頭に、これまで通り先制パンチを浴びせて大塚を勇気付けたいところ。
(埼玉新聞)