【写真】開会式を翌日に控え、入場行進の練習を行う女子生徒たち=9日午後、県営大宮球場(埼玉新聞)
第95回全国高校野球選手権記念埼玉大会は10日、県営大宮球場で開会式が行われ、球児たちの熱きドラマが開幕する。選抜大会を制した浦和学院は、大会2連覇とともに、春夏甲子園連覇に注目が集まる。
前日の9日、同球場で開会式のリハーサルが実施された。さいたま市で最高気温36度を記録する中、入場行進でプラカードや大会旗を持つ女子マネジャー、選手宣誓を行う所沢中央の中野秋嵩主将らが参加。県高野連役員の指導で入場行進の先導やアナウンスの手順を入念に予行演習した。大会名のプラカードを持って先頭を歩く熊谷商の女子マネジャーの柴田萌花さん(3年)は「この暑さが夏だと思う。選手を行進で支えられるように歩きたい」と笑顔。選手宣誓に野球への思いを込める中野主将は「堂々とやって、この気持ちを試合につなげていきたい」と決意を固める。
開会式は午前11時開始。大宮西-秀明英光の開幕戦は午後1時半にプレーボール。
◇準備整いさあ出陣 埼玉大会きょう開幕 入念にリハーサル
【写真】開会式のリハーサルで、入場行進の指導を受ける先導役の女子生徒たち=9日午後、県営大宮球場(埼玉新聞)
第95回全国高校野球選手権記念埼玉大会の開会式のリハーサルが9日、県営大宮球場で実施され、入場行進でプラカードや大会旗を持つ野球部の女子マネジャー、選手宣誓を行う所沢中央の中野秋嵩主将らが参加した。
さいたま市で最高気温36度を記録するうだる猛暑の中、県高野連役員が整列した選手の立ち位置にテープを張ったり、同役員の指導で入場行進の先導、アナウンスの手順やタイミングなどを約1時間にわたり確認した。
所沢中央の中野主将は宣誓の冒頭と締めだけ読み上げ、動き方を体に染み込ませた。まだ空のスタンドを見渡し、「人が入らないとどうなるか分からないけど、堂々とやるだけ」と緊張気味。文面は自身と仲間らと考えたそうで「野球をやらさせてもらっている感謝の思いを込めます」と決意に満ちた顔で語った。
開会式の司会を務めるのは、上尾の女子マネジャーの片岡楓さん(3年)。春季県大会中に大役を任命され、2カ月前から原稿を読み込んできたという。「はっきりと、滑舌よくしゃべりたい」と、これまでの集大成を見せる意気込みだ。
場内アナウンスを担当するのは、ともに寄居城北の3年生マネジャーの中川真弥さんと藤原遥さん。「たくさんの中から選ばれ、うれしい気持ちでいっぱいです」と声をそろえた。プラカードを持って先頭を行進する熊谷商の女子マネジャーの柴田萌花さん(3年)は、実際にリハーサルを終え「貴重な体験。選手と同じグラウンドを歩けることに感謝して頑張りたい」と満面の笑みだった。
熊谷地方気象台によると10日の天気は埼玉全域で晴れて気温が上昇。夕方からは雲が出て、ところによっては雨で雷を伴うという。さいたま市の予想最高気温は36度。
◇深谷、部員不足で棄権 狭山清陵が不戦勝に
県高野連は9日、深谷商が部員不足のため棄権すると発表した。
この日の午前に、深谷から県高野連に連絡があり、受理された。参加チームは156チームのまま。12日の熊谷公園の10時から予定されていた狭山清陵との2回戦は、狭山清陵の不戦勝となる。また同球場の第2試合、三郷-秩父は予定通り12時30分から行われる。
(埼玉新聞)