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浦和学院、好発進も反省忘れず 第95回全国高校野球埼玉大会

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【写真】1回表浦和学院2死三塁、高田が左越えに先制の適時三塁打を放つ。捕手中島=市営大宮(埼玉新聞)

 (12日・県営大宮ほか)

 第3日は9球場で2回戦21試合を行い、春日部の橋本龍之介投手(3年)が、妻沼戦で夏の大会史上20人目となる無安打無得点を達成した。

 右腕橋本は、持ち味である低めの直球の制球が抜群で9奪三振の力投。味方の失策と死球が一つずつと完璧な内容で偉業を打ち立てた。チームも6-0で快勝した。

 市川越は3番奈良の3安打2打点の活躍など、12安打8得点でBシード埼玉栄に8-6で打ち勝った。栄北は先発全員となる16安打の猛攻でCシード川越工に9-2と七回コールド勝ち。いずみは国分がDシード慶応志木を10回無失点に抑え、1-0とサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 選抜大会優勝校でAシード浦和学院は志木に8-1、同じくAシード花咲徳栄も狭山工に10-0でコールド勝ちした。鷲宮、春日部共栄、聖望学園、西武台、狭山ヶ丘のシード勢もそろって3回戦へ駒を進めた。

◇浦和学院、好発進も反省忘れず

 春夏甲子園連覇という壮大な高みに向けて第一歩を踏み出した。三回までに長打と犠打も絡め7点を奪う勢いを見せたが、四回以降は打線がかみ合わなくなった。一回に先制適時打を放った高田は「投手は暑い中で投げている。もっと打って楽にしてあげたい」と課題を挙げる。

 先発のエース小島は6回を投げ3安打1失点。四回の連続死球が失点に絡んだ。「点を取られたので駄目」と反省。2安打3打点の木暮は「後半にいくにつれて集中力が欠けてきた」としつつ「春の甲子園もそうだったように一戦一戦力をつけたい」と言う。森監督も「すべてにおいてまだまだ」と引き締めた。

■2回戦(7月12日)

浦和学院
2410010=8
0001000=1
志木
(7回コールド)

【浦】小島、山口-西川
【志】鈴木克、星野、飯村-中島

▽三塁打 高田(浦)
▽二塁打 木暮、竹村(浦)

【浦和学院】
⑥ 竹 村3-2-0
④  贄 4-1-0
⑧ 山 根4-0-1
⑤ 高 田3-1-2
③ 木 暮4-2-3
⑨ 斎 藤2-1-0
1 山 口0-0-0
② 西 川3-2-0
①9小 島2-1-0
⑦ 服 部1-0-2

【志木】
⑧  坂 本3-0-0
⑥  神 保3-1-0
⑨  根 津2-1-0
③  中 川1-0-0
⑦17星 野3-0-0
④   森 3-1-1
②  中 島3-0-0
①  鈴木克0-0-0
7  沢 田2-0-0
1  飯 村1-0-0
⑤  大 里2-0-0
H  鈴木亮1-0-0

(打数-安打-打点)

安 打:浦10、志3
失 策:浦1、志1
三 振:浦0、志5
四死球:浦11、志3
犠 打:浦4、志0
盗 塁:浦2、志0
併 殺:浦1、志1
残 塁:浦12、志5

 浦和学院が10安打8得点でコールド勝ち。一回に高田、木暮の連打で2点。二回にも4点を追加した。志木は森の適時打で1点を返す意地。

(埼玉新聞)

◇浦和学院 コールド発進!春夏連覇へ公式戦15連勝

 今春のセンバツ王者・浦和学院が、志木を8-1の7回コールドで下し、史上8校目の甲子園春夏連覇に向け好スタートを切った。

 打線は10安打を放ち、投手陣も小島、山口のリレーで3安打1失点。公式戦15連勝を飾ったが、森士(おさむ)監督は「春は過去のこと。きょうから新しい山を登っていく」と厳しい表情で振り返った。

 埼玉大会前の練習試合で振るわず、桐光学園(神奈川)、千葉経大付に敗れた。この日も選手は納得はしていなかった。先発した2年生エース・小島は4回に失点し「課題の立ち上がりは良かったが、4回に連続死球を与え失点してしまったので50点」と反省しきり。今春センバツで3試合連続本塁打を放った4番・高田は、初回2死三塁から左中間に先制の適時三塁打を放ち主砲の仕事を果たしたが「最後の夏なのでチームのために自分の役割を果たし貢献したい」と口元を引き締めた。

(スポニチ)

◇浦学、公式戦15連勝も12残塁に課題

 今春のセンバツ優勝校、浦和学院が埼玉2回戦に登場し、甲子園春夏連覇へ8-1の7回コールド発進。センバツからの公式戦連勝を「15」に伸ばした。

 これが今春センバツ優勝校のプレッシャーなのか。志木に10安打8得点で7回コールド発進も、試合後に10人以上の報道陣に囲まれた森士監督(49)は心中を隠していた。「まだまだです。過去の経験は、勝負の世界では貯金になりませんから」。時折笑みを浮かべたが、目だけが笑ってはなかった。

 これでセンバツ大会から負けなしの公式戦15連勝。だが、3回まで7得点しながら4回以降は押し出し四球でもらった1点だけ。11四死球もチャンスを生かし切れずに12残塁と、本来の力を発揮できなかった。

 センバツで史上2人目の3試合連続本塁打を放った4番・高田涼太内野手(3年)は、初回2死三塁から先制三塁打を放ったものの、安打はその1本だけに終わり「調子はよくない。追いかけられる立場というプレッシャーで(打撃)フォームが崩れている」と、まるで負けチームのように暗い表情で漏らした。

 連覇を狙う夏に、不安要素をもたらしたのは、怪物左腕の存在だ。1日の桐光学園との練習試合で、今秋ドラフト候補の松井裕樹投手(3年)に準完全試合に封じられた。ナインに罰走を科した指揮官は「ひとつの奮起のきっかけにしてくれたらよかったが…」と振り返ったが、全国王者のプライドを切り裂かれた。だが、立ち止まってはいられない。追う立場から追われる立場になった浦和学院は、勝つことで重圧を振り払うだけだ。

(スポーツ報知)

◇浦学、初戦快勝も…森監督「まだまだ」

 浦和学院は2年生エースの左腕小島から3年生右腕山口への万全の継投で快勝したが、森監督に笑顔はなかった。

 「まだまだ。小島は初戦の硬さがあったし、決してよくはなかった。桐光学園戦の負けから、そんなにチームは変われない。トップ(全国制覇)までは行けない、と感じた試合でした」

 “松井ショック”から完全に立ち直れてはいなかった。春からの勢いは今月1日の練習試合で消えた。今夏最注目の桐光学園(神奈川)の左腕松井に18三振を喫し、1安打零封負け。その後の練習試合も2勝2敗1分けで夏本番を迎えた。

 だから、森監督は「凡事徹底」(当たり前のことを徹底して行うこと)と、初戦からベストメンバーで臨んだ。センバツ準々決勝では北照(北海道)の技巧派左腕、大串から6点を奪い打ち崩したが、同じタイプの鈴木克を前に本来の破壊力はなりを潜めた。

 二回の4点は相手野手の拙守がらみ。三回は中前打の走者を犠打と暴投で三塁へ進め、スクイズで7点目を奪った。走者をオーバーランさせた三塁コーチを交代させるなど緊張感をもたせたが、残塁は12を数えた。

 「過去(センバツ優勝)は歴史でしかないと言っているが、どこまで理解しているのか…」と森監督。春の王者は貪欲な挑戦者として夏の頂点を目指す。

(サンスポ)

◇浦学が好スタート

 史上8校目の春夏連覇を目指す浦和学院が志木にコールド勝ちし、好スタートを切った。先発の小島和哉投手(2年)が6回1失点の好投。打線も初回に高田涼太選手(3年)の適時三塁打で先制し、二回には木暮騎士選手(3年)の2点適時二塁打などで4点を加えて突き放した。森士監督は「過去を振り返らず、気持ちを切り替えて戦っていく。(チームには)戦いながら成長を求めていきたい」と気を引き締めた。

(毎日新聞埼玉版)

◇「勝利だけ考える」 浦学・高田選手

 春の選抜大会を制した浦和学院は10安打8点を挙げて7回コールドで勝ち、好発進した。

 試合開始直後から流れを呼び込んだ。1回表2死三塁、2-2と追い込まれてからの5球目は真ん中の直球。高田涼太選手(3年)がフルスイングすると左中間への三塁打となり、先制点となった。「しっかり振って走者をかえすことだけを考えていた」。四番の責任を果たした。

 しかし、森士(おさむ)監督は「課題がたくさんある。打撃も修正していかないと」と表情は硬かった。2回表、先頭打者の小島和哉投手(2年)が内野安打で出塁した時、二塁へオーバーランしかかった。それを見て、森監督は一塁コーチャーを交代させた。「あれはコーチャーが止めないと。全員が集中できていないとだめ」

 この日の先発9人は選抜大会決勝と同じメンバー。森監督は「また一から山に登るわけで、目の前のことに集中するだけです」。高田選手は「勝つことだけを考えていきたい」と表情を引き締めた。

(朝日新聞埼玉版)

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