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浦和学院、酷暑も「想定通り」 初戦は余裕のコールド勝ち

 第95回全国高校野球選手権大会の地方大会(12日)で、今春のセンバツ覇者、浦和学院が初戦の2回戦に登場。志木高に8-1で7回コールド勝ちした。埼玉大会前の練習試合で振るわず、松井裕樹投手を擁する桐光学園(神奈川)、千葉経大付に敗れるなど本調子とはいえない状態で迎えた初戦。前日までの大会の話題は熱中症だったが、春の王者は酷暑を味方につけるほど余裕があった。

 午前9時の試合開始時点で、市営大宮球場の気温は30度超。試合終了時には35度近くまで上昇していた。同大会では前日11日に熱中症で倒れる選手、関係者が続出。この日も「こまめな水分補給を行ってください」と注意を促すアナウンスが繰り返された。

 浦和学院の森士(おさむ)監督(49)は初戦のコールド勝ちにも「まだまだですね。全ての点で課題だらけ」と渋い表情だが、暑さへの対策を問われると「ずっとこの暑さを想定して練習を積んできた。これくらいでわれわれにも勝機が出てくる」と謙遜しつつ胸を張った。

 先発で6回86球を投げた2年生左腕・小島も「春からずっと走り込みを続けてきて、体力的な自信はありました」と余裕をのぞかせる。

 中村コーチは「本格的に暑くなってからでは体力強化は間に合わないと考えて4、5月のうちに徹底的に走り込みをしたのが効いている。炎天下での練習量確保は難しいので」と話し、猛暑を想定した体力強化が功を奏しているという。

 森監督は「これから試合を重ねてチーム全体が仕上がっていく」とさらなる上積みに自信を見せる。

 気象庁によると、埼玉では今後も真夏日や35度の猛暑日が続く見込み。4季連続出場を狙う浦和学院の熱き戦いはこれからが本番だ。

(ZAKZAK)

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