16強が出そろった第95回全国高校野球選手権記念埼玉大会は1日の休養を挟み23日、県営大宮球場など3球場で5回戦8試合を行い、ベスト8が決まる。
選抜大会優勝で2連覇を目指す浦和学院は34年ぶりにベスト16入りした蕨と、同大会出場で2年ぶりの制覇を狙う花咲徳栄は古豪・所沢商とそれぞれ対戦する。花咲徳栄のエース関口は4回戦の大宮西戦で史上21人目の無安打無得点試合を達成している。
4回戦で優勝候補の一角、春日部共栄を破り、21年ぶりに5回戦へ進んだ埼玉平成は上尾と激突。初のベスト16となった栄北は昨年準優勝の聖望学園と顔を合わせる。
◇8強懸け きょう5回戦
16強が出そろった第95回全国高校野球選手権記念埼玉大会は23日、県営大宮など3球場で5回戦8試合を実施し、8強が決まる。4回戦では鷲宮(B)春日部共栄(C)の上位シードが姿を消した。一方で選抜大会優勝の浦和学院、同出場の花咲徳栄の両Aシードや昨年準優勝のDシード聖望学園は順当に歩を進めている。さらなる好試合が期待される5回戦の見どころを探った。
狭山ヶ丘を破り34年ぶりの16強に駒を進めた蕨が、浦和学院に挑む。強力打線に対し左腕小副川の踏ん張りが不可欠。直球と多彩な変化球を低めに集められるか。その上で打線は、4回戦で8回無安打の小島、山口ら鉄壁の投手陣を攻略できるか。3試合で13打数9安打5打点の石山の前に走者をため、得点を狙いたい。
花咲徳栄に挑戦する所沢商は、4回戦で無安打無得点試合を達成した右腕関口を攻略できるか。好調な打線は1番橋爪から9番高橋まで抜け目がない。原、向野の3、4番の一打にも期待が持てる。投手陣は左腕渡会ら継投が予想されるだけに、無駄な失点は与えたくない。2、4回戦で難敵を逆転で退けてきた勢いもぶつけたいところ。
本庄第一-武南は好カード。4回戦で鷲宮を3安打完封した本庄第一のエース平良と、武南の強力打線との対決構図だ。シード勢同士の坂戸西-市川口は1点を争う接戦が期待され終盤までもつれるだろう。昨年4強の川口は4回戦で白岡を完封した1年生左腕中島、エース右腕鈴木ら投手陣が力のある川越東打線をどう抑えるか。
4回戦で春日部共栄を3安打完封した右腕佐々木擁する埼玉平成は上尾と、初の16強入りした栄北は聖望学園と、勢いのあるふじみ野は投打でハイレベルな市川越と、いずれも初のベスト8入りを懸けて激突する。
(埼玉新聞)