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日本、米国に惜敗し準V 竹村、9番遊撃手で先発出場 18U・W杯

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 野球の18歳以下(18U)ワールドカップの決勝戦が8日、台湾で行われ、日本代表は米国代表に2対3で敗れ、初優勝はならなかった。

 前日の2次ラウンド最終戦で、米国に4対10と大敗した日本。決勝ではここまで負けなしの左腕・松井裕樹(桐光学園高)が先発マウンドに上った。

 試合は、4回まで両者無得点で進んだが、5回に試合が動いた。死球で出塁した走者を、2番・熊谷敬宥(仙台育英)がセンター前タイムリーで返して先制。しかしその裏、そこまで無安打の松井がつかまり1死一、三塁に。内野ゴロの間に同点とされた。

 さらに6回、7回と追加点を奪われリードされた日本だが、8回に5番・園部聡(聖光学院)が149キロのストレートを打ち返し再び1点差に。9回にも2死一塁と同点の走者を出し粘りを見せた。しかし最後は好打者の1番・吉田雄人(北照)が空振りに打ち取られ試合終了。

 悲願の初優勝にあと一歩に迫ったが、150キロ超のストレートを持つ米国投手陣を相手に決め手の一打が出なかった。

 先発の松井は6回5安打9奪三振。2番手の山岡泰輔(瀬戸内)は2回1安打2奪三振。試合には敗れたものの、勢いのあるストレートとキレ味鋭いスライダーで米国打線に挑み、持てる力をぶつけて戦った。

(スポーツナビ)

◇決勝戦

日本
000010010=2
00001110x=3
米国

【日】松井、山岡-森友
【米】AIKEN Brady、ORTIZ Luis-RIVERA

【日本先発メンバー】

1(右)吉田(北照)
2(左)熊谷(仙台育英)
3(捕)森友(大阪桐蔭)
4(指)内田(常総学院)
5(一)園部(聖光学院)
6(三)渡辺(東海大甲府)
7(二)奥村(日大山形)
8(中)森龍(日大三)
9(遊)竹村(浦和学院)

先発投手 松井(桐光学園)

◇浦学選手の成績

 竹村選手が9番ショートで先発出場し、2打数ノーヒットだった。第1打席は二ゴロ、第2打席は四球、第3打席はスリーバントを試みたが空振り三振。第4打席は9回表2死走者なしから死球で出塁し、二盗成功。ノーヒットながら2度出塁し、足でも見せた。

 守備では目立ったミスはなく、5回裏の遊ゴロを飛びつき好守も見せた。惜しくも準優勝に終わったが、最後まで全力を尽くしてくれた。

◇試合経過

【1回表日本】

 米国先発は188センチ左腕アイケン。1番吉田、1-0から144キロ直球を左前安打。2番熊谷、3球目にエンドラン。空振りで吉田が二盗失敗。146キロ直球空振り三振。3番森友、ストレートの四球。4番内田、直球打ち上げ中飛。無得点。

【1回裏米国】

 日本先発は松井。1番ローア(左)、初球は145キロ直球ストライク。2-2から126キロの鋭いスライダーで見逃し三振。2番リベラ(右)、中飛。森龍がダイビングキャッチ。3番ヘーズリー(左)、3-2から124キロのスライダーで空振り三振。

【2回表日本】

 5番園部、右へエンタイトル二塁打。6番渡辺、初球送りバント成功。1死三塁。7番奥村、見逃し三振。8番森龍、初球打って遊ゴロ。先制ならず。

【2回裏米国】

 スタンドには白い紙か布で作られた松井「Kボード」も登場。4番マッキニー(右)、3球全てスライダーを振らせ三振。3個目。5番ハースト(左)、四球。6番シュワルツ(右)、スライダー見逃し三振。一塁走者二盗。悪送球で三進。7番リーツ(右)、内角スライダーが足に当たり死球。2死一、三塁。8番ブリグマン(右)、2-2から147キロ直球見逃し三振で無得点。

【3回表日本】

 9番竹村、二ゴロ。1番吉田、投ゴロ。2番熊谷、二ゴロで3者凡退。

【3回裏米国】

 9番タッカー(右)、1-2からワンバウンドのスライダーで空振り三振も振り逃げ。1番ローア(左)、三ゴロ。二封のみ。1死一塁。2番リベラ(右)、一塁走者がけん制に誘い出され挟殺。右飛。右翼線への飛球を吉田がスライディングキャッチ。松井は3回まで無安打6K。

【4回表日本】

 3番森友、1-2から外角スライダー空振り三振。4番内田、中前安打。5番園部、左飛。2死一塁。6番渡辺、内角直球詰まって一邪飛。無得点。

【4回裏米国】

 3番ヘーズリー(左)、127キロスライダー空振り三振。7個目。4番マッキニー(右)、1-2から145キロ内角直球見逃し三振。8個目。5番ハースト(左)、死球。6番シュワルツ(右)、3球目暴投で2死二塁。四球。7番リーツ(右)、0-2から内角直球が当たり死球。2死満塁。西谷監督がマウンドへ。8番ブリグマン(右)、遊ゴロ。無失点で切り抜ける。

【5回表日本】

 7番奥村、低め変化球空振り三振。8番森龍、死球。1死一塁。9番竹村、4球目暴投で1死二塁。四球。1番吉田、いい当たりの左飛。2死一、二塁。2番熊谷、中前適時打で1点先制。3番森友、二塁けん制悪送球で二、三塁。変化球空振り三振で1点止まり。

【5回裏米国】

 9番タッカー(右)、初球直球打たれ左前安打。米国初安打。1番ローア(左)、スライダー空振り三振。9個目。2番リベラ(右)、右中間へのヒット。1死一、三塁。3番ヘーズリー(左)、二ゴロ。併殺崩れの間に1-1同点。4番マッキニー(右)、遊ゴロ。竹村が好守。

【6回表日本】

 4番内田、144キロ直球空振り三振。5番園部、チェンジアップ空振り三振。6番渡辺、死球。7番奥村、4球目に渡辺が二盗成功。低め変化球空振り三振で勝ち越しならず。

【6回裏米国】

 5番ハースト(左)、直球打ち上げ中飛。6番シュワルツ(右)、高め直球、大きな中飛。7番リーツ(右)、直球打たれ左二塁打。8番ブリグマン(右)、3-2から直球を詰まりながらも中前に落とされ二塁走者生還。米国が2-1と勝ち越し。9番タッカー(右)、一邪飛。

【7回表日本】

 8番森龍、中前安打。9番竹村、スリーバントを試みたが空振り三振。捕手からの送球で飛び出した一塁走者タッチアウト。1番吉田、空振り三振で無得点。

【7回裏米国】

 1番ローア(左)、初球140キロ直球打たれ左前安打。ここで松井は降板。2人目の山岡がマウンドへ。2番リベラ(右)、初球捕逸(記録未確認)で無死二塁。送りバント成功、1死三塁。3番ヘーズリー(左)、三ゴロで2死三塁。4番マッキニー(右)、右前適時打。3-1。5番ハースト(左)、遊ゴロ。

【8回表日本】

 米国は2人目の右腕オルティスが登板。2番熊谷、四球。3番森友、左邪飛。左翼手がフェンス際の飛球をジャンプして好捕。4番内田、2球目に熊谷が二盗成功。149キロ直球見逃し三振。5番園部、中前適時打で2-3。1点差!6番渡辺、右飛で攻撃終了。

【8回裏米国】

 6番シュワルツ(右)、スライダー空振り三振。7番リーツ(右)、144キロ直球見逃し三振。8番ブリグマン(右)、二飛で3者凡退。

【9回表日本】

 7番奥村、見逃し三振。8番森龍、148キロ直球空振り三振。9番竹村、死球。1番吉田、2球目に竹村が二盗成功。一打同点のチャンスも空振り三振で試合終了。日本ナインは涙。

◇9月8日の全試合結果

5位決定戦 韓国6-1ベネズエラ
3位決定戦 キューバ6-1台湾
決勝戦 米国3-2日本

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