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浦和学院、初戦突破 投打で奮起不可欠 秋季県高校野球

 (22日・県営大宮ほか)

 第2日は4球場で2回戦計9試合が行われ、選抜大会での2連覇を目指す浦和学院などが3回戦進出を決めた。

 浦和学院は二回までに6点を奪うと、エース小島が10安打を浴びながらも3失点にしのぎ、慶応志木を6-3で退けた。2連覇を狙う花咲徳栄は新人戦で敗れた久喜北陽に七回コールド、8-1で快勝。今夏準優勝の川越東は九回に福岡のサヨナラ打で三郷北に4-3と辛勝し、春日部共栄は12安打10得点の猛攻で越ケ谷を圧倒した。

 今夏4強の市川口は本庄東を終盤に突き放し、同8強の本庄第一は33年ぶり出場の小鹿野に4-2と逃げ切り勝ち。八潮南は埼玉平成との接戦を2-1で制した。市川越は立教新座との点の取り合いをものにし、栄北は所沢北に圧勝した。

 第3日は23日、県営大宮などで3球場で2回戦の残り7試合を実施し、ベスト16が出そろう。

◇投打で奮起不可欠

 エース小島が慶応志木の猛追を食らい6-3。スコアは快勝だが内容は辛勝。浦和学院には厳しい県大会初戦となった。

 一、二回の攻撃は理想的。甘い球を積極的に、徹底して逆方向へおっつけ計6点。だが頼みの左腕が「全然よくなかった」と生命線の制球が定まらず7四死球に被安打10。八回には4安打で3点を失った。打線も三回以降はぱったりと止まった。

 この試合で公式戦500試合を迎えた森監督も渋い顔。「選手がどれだけ役割を徹せられるか。日々の成長を望むしかない」と奮起を促した。

(埼玉新聞)

■2回戦(9月22日)

慶應志木
000000030=3
42000000x=6
浦和学院

【慶】菊地、衛藤-泉名
【浦】小島-西野

▽三塁打 大川(慶)
▽二塁打 西野(浦)高木(慶)

【浦学スタメン】
⑥津田
④臺
①小島
③熊倉
⑦酒本
⑤木村
②西野
⑨加藤
⑧秋山

【試合経過】

▽1回表
先頭の大川に三塁打を許し、無死三塁のピンチも後続を三振、三振、一ゴロに抑える。

▽1回裏
津田は四球。臺は送りバントで1死二塁。小島の右安で先制。1-0。熊倉は右安。1死一、三塁から酒本はスクイズ。タイミングはアウトだったが、相手捕手がボールをこぼし追加点。2-0。木村は死球で1死満塁。西野の右翼線適時二塁打で2点追加。4-0。加藤は投ゴロ、秋山は中飛。

▽2回裏
津田は死球、臺は二ゴロ、小島は死球で1死一、二塁。ワイルドピッチで1死二、三塁。熊倉の右安で2点追加。6-0。酒本は三振、木村は一ゴロ。

▽5回表
先頭の泉名に死球、大川は中安、恩河は送りバントで1死二、三塁のピンチ。代打宍戸は三振、渡辺は中飛で無失点に抑える。

▽5回裏
慶應志木、菊地から衛藤に投手交代。酒本は三ゴロ、木村は投ゴロ、西野は三ゴロで三者凡退。

▽6回表
先頭の衛藤は四球、金澤は送りバントで1死二塁。広田は死球で1死一、二塁。高木は三振。ワイルドピッチで2死二、三塁のピンチも泉名は三振。

▽8回表
金澤は内安、広田は投ゴロ。高木の打席の時、金澤二盗成功で1死二塁。高木の右中間への適時二塁打で1点返される。6-1。泉名は右安で1死一、三塁。大川は三振で2死一、三塁。恩河の打席の時、泉名二盗成功で2死二、三塁。恩河の中前適時打で2者が生還。6-3とされる。盗塁失敗で3アウト。小島は毎回ランナーを出しながらも無失点に抑えていたが、この回だけでヒット4本に2盗塁を許し3失点。

▽9回表
代打小野は三振、渡辺は二ゴロ、衛藤は三振で試合終了。小島はこの試合初めて三者凡退に抑える。

 浦学先発の小島は12三振を奪ったが、被安打10、7四死球、3失点と乱調。九回以外は毎回走者を許す苦しいピッチングだった。特に全9イニング中6イニング(うち3イニングは四死球)で先頭打者を出すなど制球力に課題を残した。

 攻撃では二回までに4安打で6点を奪い幸先良いスタート。一時はコールドも見えてきたが、三~八回は三者凡退か4人で攻撃終了。五回から代わった衛藤投手の前に2安打に抑えられ、追加点を奪えなかった。次戦に向けて投打の奮起が求められる。

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