秋季県高校野球大会は25日、県営大宮など3球場で3回戦8試合が行われ8強が決定する。ここまで浦和学院、春日部共栄、花咲徳栄、川越東のシード勢は順当勝ち。3回戦の見どころを、好カードを中心に探った。
一番の注目は浦和学院-本庄第一。浦和学院は打線が例年よりも小粒なだけに、本庄第一は本調子とは言えないエース小島から3、4点奪えれば勝機はある。初戦で好調だった村田、籔中の5、6番に走者を置いて回したい。その上で坂野上、籔中ら投手陣の踏ん張りも欠かせない。浦和学院は早い回に小島を援護し試合を優位に進めたい。
浦和実-花咲徳栄はロースコアの接戦になる可能性が高い。浦和実は守備力を前面に出して戦えるか。エース左腕横溝が打たせて取り、打線にリズムをもたらしたい。花咲徳栄は伝統のしぶとい攻撃で確実に点を積み重ねることが求められる。
県内一の総合力を誇る春日部共栄に挑む大宮西はエース右腕菅原の出来が命運を握る。2試合連続完封中の勢いそのままに凡打の山を築けるか。
川越東に立ち向かう成徳大深谷は守り合いに持ち込み勝機を広げたい。蕨は市川越の好左腕上條を持ち前の機動力でかく乱できるか。松山は個々の力で上回る栄北に、チーム力で対抗したい。市川口-埼玉栄は両右腕の投手戦と予想。公立勢同士の桶川-八潮南は好試合が期待できそうだ。
(埼玉新聞)
※25日に予定されていた3回戦は26日に順延となりました。なお、26日も午前中までは雨の予報のため、天候次第では再順延になる可能性もあります。