◇真夏の劇場、きょう開幕
第96回全国高校野球選手権埼玉大会は9日午前11時から、県営大宮球場で開会式が実施され、埼玉球児たちの夏が幕を開ける。連合2チームを含む156チームがたった1枚の甲子園切符獲得を目指し、27日の決勝まで熱戦を繰り広げる。
開会式を翌日に控えた8日は、リハーサルを行った。さいたま市で最高気温32・5度を記録した猛暑の中、入場行進で大会旗を持つ女子マネジャーらが県高野連の役員に先導され、動き方を入念に確認したほか、司会を担当するマネジャーが予行演習した。選手宣誓を務める所沢北の新井祥太主将(3年)は、付き添いの役員の指導で手順を体に覚え込ませた。今回は草加の女子部員・堀越愛理選手(3年)が大会名のプラカードを持って先頭を歩く。
開会式では、前回の優勝校で2度目の3連覇を狙うAシード浦和学院を先頭に、組み合わせ番号順に各校が行進する。開幕戦は花咲徳栄-山村国際のカードで午後1時半にプレーボール。
◇球音到来「ワクワク」 青空の下、リハーサル
第96回全国高校野球選手権埼玉大会の開幕を翌日に控えた8日、県営大宮球場で開会式のリハーサルが実施され、入場行進で大会旗を持つ野球部の女子マネジャー、選手宣誓を行う所沢北の新井祥太主将らが参加。さいたま市で最高気温32・5度を記録する真夏の青空の下、県高野連役員の指導で約1時間にわたり、入場行進の先導やアナウンスの手順やタイミングを入念に確認した。
今大会から、これまで南部地区の女子マネジャーが担っていた大会プラカード、国旗、大会旗持ちが各地区の持ち回りとなり、開会式の司会と場内アナウンスに合わせ、東部地区のマネジャーが担当することになった。
大会プラカードを持って先頭を行進するのは、草加の唯一の女子部員・堀越愛理選手(3年)。リハーサルを終え「イメージがつかめた感じ。ワクワクします」と早速、白い歯がこぼれた。
開会式の司会は今回から2人で担当する。前半を務める春日部共栄の三宅麻未さん(3年)は「めったにできないこと。練習の成果を発揮したい」と笑顔。バトンを受ける越谷西の平山杏香さん(3年)は「自分でいいのか不安があった。でも頑張ろうと思った」と前回大会の動画を見てイメージを膨らませてきた。
場内アナウンスを担当するのは春日部東の中野桃花さん(3年)と草加の田中彩香さん(3年)。2人とも直前に原稿を受け取ったようで「きょうの夜、必死に詰め込まないと」と声をそろえた。
選手宣誓の大役を務める新井主将は、マイクの感覚と動き方だけをチェックして練習参加のため球場を後にした。同校の中野忠司監督は「出場選手の代表としてのプライドを持って、高校球児らしい堂々とした宣誓をしてほしい」とまな弟子にエールを送った。
熊谷地方気象台によると9日は曇り時々雨。所によって雷を伴い激しく降る不安定な天気だという。同日のさいたま市の予想最高気温は33度。
(埼玉新聞)