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秋季関東地区高校野球大会チーム紹介 15校熱戦、埼玉で22日開幕

 第75回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、毎日新聞社など後援)は22日、さいたま市大宮区の県営大宮公園野球場など2球場で開幕する。神奈川、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨の各県大会上位2校と開催県・埼玉の上位3校が出場する。大会の成績は、来春の第95回記念選抜高校野球大会(2023年3月18日開幕)の出場校選考の参考資料となる。熱戦を繰り広げる15校を紹介する。

昌平(埼玉1位・2年ぶり2回目)「4番正捕手けん引」

 県大会では1戦ごとに勢いを強め、決勝では昨秋の県大会王者で今春センバツ4強の浦和学院を10安打6得点で打ち崩し、2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

 4番で正捕手の斎藤陽貴主将(2年)がチームの大黒柱。攻守ともに活躍して背中でチームを引っ張る姿勢に黒坂洋介監督も「全幅の信頼を置いている」。

 投打のバランスのとれたチーム。1番の甲斐陸斗(2年)を筆頭に長打力のある打者が多く、対戦相手の投手に柔軟に対応する多彩な攻撃が武器。投手陣はエース左腕・渡辺俊輔(2年)の制球力が鍵を握る。

 「このまま負けなしで」(黒坂監督)。目標は春夏通じて初めての甲子園出場だ。

浦和学院(埼玉2位・2年連続19回目)「堅守に厚い投手層」

 県大会では、厚い投手層を中心に伝統の守備力を発揮。打線も好機での勝負強さを見せ、2年連続の関東大会出場を決めた。

 投手陣は制球力が光る左腕・伊藤充輝(2年)、最速142キロの直球と縦に割れるスライダーが武器の右腕・田中樹人(同)が中心。地区予選・県大会で登板した4人も控える。

 打陣は、前チームからスタメン出場し、今春のセンバツ4強入りを経験した3番で主将の小林聖周(同)ら上位打線が鍵を握る。

 優勝候補とされた夏の埼玉大会は決勝で惜敗。就任2年目の森大監督は「2季連続で決勝で負け、チームとして悔しさがある。そこを打破できるよう準備し、1戦ずつ粘り強く戦っていきたい」と意気込む。

山村学園(埼玉3位・初出場)「3投手継投で勢い」

 県大会準々決勝は西武台の猛追を延長十一回でかわし、準決勝は1点差で惜敗したものの、3位決定戦では4本の長打を含む12安打で快勝し、創部以来初めての秋季関東大会出場を決めた。

 投手陣は右横手投げのエース鹿島駿吾(2年)、左の西川歩(1年)、右の青木孔志(同)と投げ方の異なる3投手が継投で試合を作る。鹿島は3位決定戦で東農大三を被安打4で完封、勢いに乗る。関東大会では練習試合で大敗したことがある慶応(神奈川2位)と再戦したいと話す。

 岡野泰崇監督は「甲子園はまだまだ見えない。基礎を徹底して目の前の敵と戦うことを意識して臨みたい」と謙虚に語る。

専大松戸(千葉1位・2年ぶり2回目)「強力打線で県初V」

 厚い投手陣と強力打線で県大会を初制覇、その勢いに乗って2年ぶり2度目となるセンバツ出場を狙う。

 平野大地(2年)は最速150キロの速球を武器に、準々決勝で3連覇に挑む木更津総合、準決勝では春夏連覇の市船橋を相手に完投。3試合を3失点に抑えた青野流果(るか)(同)、決勝で四回から登板し、5奪三振無失点に封じた梅沢翔大(1年)などが控える。打線はどこからでも得点できる攻撃型。中軸を担う中山凱(がい)(同)は巧みなバットさばきで県大会で4割を超える打率をマークした。目標だった県大会初制覇を果たしたが、主将の大森准弥(2年)は「この結果に満足せず、関東大会制覇、その先のセンバツを目指す」と気を引き締める。

成田(千葉2位・16年ぶり7回目)「勝負強さ光る中軸」

 県大会では粘りの投球と堅守で接戦を制し、前回準優勝の拓大紅陵を破り16年ぶり7回目の関東大会出場を決めたダークホース。

 投手陣を引っ張るのはエースの斎藤悠世(2年)だ。県大会は全5試合に登板して3試合を完投、四死球4と高い制球力で勝利に貢献した。打線の中軸を担うのは勝負強さが持ち味の加古陽輝(はるき)(同)。尾島治信監督も「ここぞという時に打ってくれる」と信頼する。

 チームは劣勢でも焦りを見せず、着実に点を取り返す精神力の強さを養ってきた。主将の大野祐希(同)は「守備から流れを作って攻撃につなげるのが自分たちの戦い方。まずは初戦を勝ち切れるようチーム一丸となって挑む」と力を込める。

横浜(神奈川1位・4年ぶり24回目)「堅守と積極的攻撃」

 村田浩明監督が2020年に就任して以降、夏の甲子園は2年連続で出場。ただセンバツ出場は19年から遠ざかっている。関東大会は強豪がひしめくが「守りを徹底した上で、盗塁やエンドランなど積極的な攻撃をしたい」と飛躍を誓う。

 1年生からスタメンのエース・杉山遥希(2年)、1番打者・緒方漣(同)ら大舞台を経験した選手が多い。秋季県大会では決勝以外は2桁得点で勝ち進んだ。決勝では序盤にリードを許したが、逆転する粘り強さもある。

 井上葵来(1年)が秋季県大会決勝で逆転タイムリーを放つなど、夏の甲子園ではベンチ外だったメンバーも切磋琢磨(せっさたくま)を続ける。伝統校のさらなる躍進に期待がかかる。

慶応(神奈川2位・5年ぶり12回目)「多彩な変化球武器」

 秋季県大会は地区予選を勝ち進み、準々決勝で夏の神奈川大会準優勝の東海大相模を破るなど勢いに乗る。

 打線は、東海大相模から本塁打を奪った中軸の加藤右悟(1年)や、3回戦で満塁アーチを放った元プロ野球選手の清原和博さんの次男・勝児(1年)ら長打者がそろう。犠打や盗塁など足を絡めた攻撃も積極的だ。

 投手陣は先発や抑えをこなす松井喜一(2年)、多彩な変化球を操る小宅雅己(1年)が軸。

 森林貴彦監督は、部員70人全員に競争を促し、メンバー入れ替えやポジション変更を視野に入れる。主将の大村昊澄(2年)は「個々の能力が劣る分、チームの力を合わせて戦いたい」と意気込む。

作新学院(栃木1位・4年ぶり25回目)「強打と継投で勝機」

 秋の県大会は4試合で21本の長打を含む計58安打を放ち、持ち味の強打で6年ぶりの優勝を果たした。

 打線の中心は1番・高森風我(2年)。県大会の打率は5割3分を誇り、決勝では3点本塁打を打った。打率4割超えの3番・磯圭太(同)、4試合で11安打6打点の6番・宮本隼希(同)もバットが振れている。投手陣はエース左腕の川又楓(同)や最速147キロの小川哲平(1年)らの継投で勝ち上がった。

 今夏の栃木大会は準決勝で敗れ、連覇が10で止まった。主将の草野晃伸(2年)は「センバツに出場して、先輩たちに恩返ししようと声を掛け合ってきた。関東はレベルが高いが、技術がない分積極的に戦う」と意気込む。

青藍泰斗(栃木2位・3年ぶり6回目)「投打に安定手堅く」

 投打に安定した力を発揮し、3年ぶりに関東大会への切符を手にした。

 エース・長嶋樹哉(2年)は県大会の全5試合で先発した。184センチ92キロの立派な体格から内外を投げ分ける。県大会準々決勝ではフェンス直撃の三塁打で先制点と勝利に貢献し、打者としても力がある。打線を引っ張るのは、打率6割の主砲・馬場空飛(同)や藪下来生(同)。石川俊介監督は「バントをしっかり得点に絡めて、泥臭く戦っていく。ミスで失点しない粘り強さを鍛えたい」と語る。

 主将の押山真登(同)は「全員が同じ方向を向いて努力できるチーム。守備から流れを作って好機をものにする野球で戦っていきたい」と力を込める。

健大高崎(群馬1位・4年連続11回目)「足を絡めた攻撃力」

 夏の群馬大会でメンバー入りしていた経験豊富な選手が多く残り、2年ぶりの関東大会優勝を意気込む。

 秋の県大会では、今夏の甲子園出場校をはじめ強豪が集まるブロックを勝ち上がった。県大会5試合で15盗塁と足を絡めた攻撃力が持ち味。中でも俊足の1番・半田真太郎(2年)と2番・増渕晟聖(じょうせい)(同)がともに5盗塁の活躍を見せた。

 投手陣は最速145キロのエース右腕・小玉湧斗(同)が3試合を完投。肩のけがから復調した左腕・加藤達哉(同)も県大会決勝で8回8奪三振の好投で零封勝ちに貢献した。堅守も光り、5試合で失策は2だった。

 森田光希主将(同)は「自分たちのプレーを貫く」と話す。

明和県央(群馬2位・初出場)「壁一つ越え手応え」

 初の関東大会出場が懸かった県大会準決勝では、延長十回サヨナラ勝ちした。塩原元気監督は「最後まで粘り強く、我慢強くやってくれた。壁を一つ越えられた」と手応えを語る。

 この試合ではエース左腕・須藤(すとう)奨太(2年)が完投。9奪三振1四球と安定感を見せた。右腕・小路颯人(はやと)(1年)は県大会5試合中4試合に登板し、決勝では敗れたものの被安打4で最少失点に抑えた。打線は1番・星田大志(2年)が5試合10安打と好調で、準決勝ではサヨナラ打を放つ勝負強さも垣間見える。

 塩原監督は「多くの人に支えられてここまで来られた。思い切ってプレーしてほしい」と力を込めた。

山梨学院(山梨1位・2年連続12回目)「夏経験の5人が軸」

 主将の進藤天ら今夏の甲子園を経験した2年生5人がチームを引っ張る。吉田洸二監督は、「甲子園を経験した選手を中心に、苦しい場面で勝ち切るプレッシャーに強いチームだ。関東大会、甲子園に向けて更に成長してほしい」と期待を込める。

 秋の県大会では、5試合で135打数55安打44打点と強打を発揮。接戦となった準々決勝の東海大甲府戦では2度にわたりリードを許したが、高橋海翔(2年)の2点本塁打などで追撃、逆転し、勝負強さを見せた。打率5割を超える岳原陵河(同)も打撃の要だ。

 投手陣は、県大会3試合に先発した主戦・林謙吾(同)や、救援した4試合で無失点の星野泰輝(同)が鍵を握る。

駿台甲府(山梨2位・3年ぶり3回目)「接戦で強さを発揮」

 県大会で準優勝し、3年ぶり3回目の関東大会への切符を手にした。県大会2回戦の甲府工や準決勝の帝京第三との試合はいずれも1点差を制しての勝利で、但田邦之監督は「最少失点で競り勝つチーム」と評する。決勝の山梨学院戦は10失点したが、準決勝までは計4失点と守備力に定評がある。

 県大会で打率6割を超えた主将の荒井大誠(2年)やスタメン唯一の1年生で、捕手を務める井上和輝が打撃の要だ。投手陣では最速147キロの右腕、平井智大(2年)が、県大会で4試合に登板し4失点17奪三振とチームを引っ張る。主将の荒井は「ミスを少なくチャレンジ精神を持って、関東大会で暴れたい」と躍進を誓う。

土浦日大(茨城1位・2年連続11回目)「爆発力ある強打線」

 県大会は全5試合のうち、準々決勝までの3試合をコールド勝ち。準々決勝以降は右腕・小森勇凜(2年)と左腕・藤本士生(同)の二枚看板で勝ち抜き、2年連続出場を果たした。

 2人の県大会での防御率はいずれも1点台で安定している。県大会を通じて「2人でワンセット」(小菅勲監督)と継投の流れをつかんだ。

 打線も下位まで勝負強く、県大会のチーム打率は3割6分8厘をマーク。5試合47得点と爆発力がある。

 昨秋の関東は初戦敗退。夏の茨城大会は準優勝に終わった。主将の塚原歩生真(2年)は「全国で通用するように厳しい練習をしてきた。あとは成果を出すだけだ」と力を込めた。

常磐大高(茨城2位・16年ぶり2回目)「意地の粘りで挑む」

 堅い守備からリズムを作り、粘り強い戦いで16年ぶり2回目の秋季関東大会への切符を手にした。

 投手陣はエースの山口竜生(2年)と仲田瞬(同)の両右腕が軸。県大会の山口は「本来の7割程度の調子」(海老沢芳雅監督)だったが、防御率2・05を記録した。目標は「守備を中心としたチーム」=篠原結人主将(2年)=で、準決勝では三重殺を完成させて力を見せつけた。

 県大会のチーム打率は2割9分8厘にとどまったが、犠打をうまく絡めて走者を進めた。打率4割超の主将・篠原と正捕手・吉崎大史(2年)らの好打も武器で、篠原は「相手に食らいつき、意地でも甲子園に行きたい」と意気込む。

(毎日新聞神奈川版)

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