日夜練習に励むナインのエネルギー源となる食事。トレーニングの合間におにぎりなどの間食をとる光景もおなじみだ。雨でグラウンドが使用できなかった18日も、食堂前のテーブルに並んでご飯を頬張る1年生投手陣の姿があった。
選手たちには体格に応じてご飯の量が定められており、身長175センチ、体重69キロの黒川の場合は一日3500~4千グラムが目標。大きめの茶わんに山盛り10杯というご飯を食べ切るため、朝昼晩の食事の間に補っている。
黒川は「甘えた分は後で返ってくるので甘えられない。体重を増やして球速を上げたい」と向上に余念がない。入学当時は61キロだった体重が76キロまで増えたという大沢は「体重は足りているのでテンポよく投げられるように」と課題を挙げる。
練習を手伝っていた3年生伊藤は「自分はあまりきついと感じたことはない。小柄な1、2年生はきつそうな選手も多いが、日に日に食べられるようになっていく」と自身の経験を振り返る。
「腹が減っては戦はできぬ」―。日々の食事が栄冠への原動力となる。
チームは19日から静岡県内で4日間の合宿を行う。
(埼玉新聞)