開幕まで残り3週間を切ったチームは、3日から8日間の日程で沖縄県内で合宿を実施する。対外試合が解禁される8日からは浦添商、沖縄尚学などと練習試合を行い、甲子園の臨むメンバーの絞り込みが行われる。
1日に行われた練習の中で沖縄入りする26人が発表され、森監督は「いよいよこれから冬場に取り組んできたことの集大成を見せてもらうことになる。試合形式でどのくらい動けるのか冷静に見極めていきたい」と期待の笑みを浮かべる。
主将の津田は「控えの2年生に勢いがある」と部内競争に燃えるナインの思いを代弁。エース左腕江口は「どうすればチーム全体でよくなるかを意識することが大事。相手と戦う感覚や雰囲気を思い出して甲子園の臨みたい」と“春”の到来を心待ちにしていた。
◇故郷の空気力に「成長した姿を」 沖縄出身の幸喜 |
沖縄県読谷村出身の1年生幸喜は地元の空気を存分に吸って甲子園へのパワーにしたい。昨秋は5番・中堅手として攻守で活躍したものの、腰の痛みなどで1月上旬から約1カ月間ユニホームを着ることができずに出遅れていた。
練習を積めなかった期間が長く、昨秋の主力の中でも最もスタメンの座が危うい立場。それだけに、家族が応援に駆け付ける予定の練習試合では「親に成長した姿を見てもらいたい。結果を出せるよう必死にやっていきたい」と活躍を誓った。
◇努力の証し“沖縄切符” 2年生・新谷 |
選手層の厚い外野陣の中で生き残りを狙う2年生新谷。昨秋はベンチ外に甘んじたが「絶対に甲子園のメンバーに入れるように頑張りたい」と周囲も認めるほどの強い意志で練習に励み、滑り込みで沖縄行きの切符をつかんだ。
「自分はバッティングしかない」と、持ち味の勝負強い打撃を今後の練習試合で発揮できるかどうかがベンチ入りの明暗を分ける。新谷は「チャンスが回ってきたら、今まで練習してきたことを信じてチャンスをものにしたい」と力を込めた。
浦和学院の今後の予定 | |
3日 | 沖縄合宿(10日まで) |
8日 | 浦添、浦添商と練習試合 |
9日 | 沖縄尚学、中部商と練習試合 |
10日 | 宜野湾、広島国際と練習試合 |
11日 | メンバー発表 |
12日 | 帝京と練習試合 |
13日 | 組み合わせ抽選会、本隊が姫路へ |
14日 | 東洋大姫路、関西学院と練習試合 |
15日 | 倉敷商、高松南と練習試合 |
16日 | 本隊が伊丹へ |
18日 | 報徳学園と練習試合 |
20日 | 開会式リハーサル |
21日 | 開幕 |
(埼玉新聞)